出典: 俺をキモいと言い続けた少女を助けた話


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1: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 12:27:46.85 ID:BucNXEgFi.net
勝手に書く
あとわりとホラーだからこの板に立てた。



2: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 12:30:02.61 ID:BucNXEgFi.net
スペック
俺 当時16歳高校
身長153
趣味は読書
ブサメン

美少女 当時16歳高校
身長159
かわいい
俺の片思い相手だった。

3: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 12:34:09.10 ID:BucNXEgFi.net
中学時代からキモいキモいと言ってくる女の子がいた。
名前はAとする。
彼女は、なにかと俺につっかかって来ては、キモいだの汚いだの言い続けた。
顔だけはかわいいもんだから初対面で初恋状態だった中学時代の俺はわりとショックだった。
中学に行きたくないと思うこともたくさんあった。
でも、なんか負けたくないと中学には病気以外で休まず行った。
ただ、中学三年間キモいが止まなかったのは確かだったがキモい自覚はあったし友人からはあーまたかみたいな感じにまでなってた。

5: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 12:38:57.86 ID:BucNXEgFi.net
そして、高校に上がって入学式。
なんと同じクラスにその女子が居た。
もちろん、キモいと言われた。
が、もう彼女に恋心を抱いてはいなかったし、慣れていたのもあり軽く流して過ごしていた。
ただ、夏休みに入る数週間前のこと。
彼女の足元にだけ陽炎のようなぼやけが見えた。
教室で、陽炎なんて起こるのか?とか思いながら見てたんだが、そんな彼女がまた俺につっかかって来た。
俺は彼女の話を流しながら足元の陽炎を見てた。

7: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 12:47:04.07 ID:BucNXEgFi.net
俺の目線に気がついてかAはその足で俺を蹴ろうとした。
俺は足を見てたからか動きを読んでその蹴りをかわしてしまった。
すると、思いの他高く上がってしまったAの足が窓ガラスに突っ込んで大怪我になった。
俺はAのかなりの出血で焦ったが、Aはわりと平気らしくて俺への罵倒をやめなかった。
Aは、女子グループの何人かに抱えられて保健室に、俺は生徒指導室に呼ばれた。
俺は指導室の先生に正直に彼女の蹴りを避けたらこうなりましたと言ったが先生はどうにも俺が彼女になにかしたことにしたいらしくとにかく、高校時代初めての停学を食らった。

9: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 12:51:54.49 ID:BucNXEgFi.net
俺は、親やAの親に凄まじい勢いで叱られた。
でも、その時は黙って聞いていた。
Aを憎む気持ちもあったけど、不思議とAは悪くないと思っていた。
ただ、翌日にAの親が青い顔をして俺に謝ってきた。
どうやら、クラスメイトの目撃者が普段のAのことと事件の様子をAの親に言ったらしかった。
俺の親からは何故正直に言わなかったとまた叱られた。
指導室の先生からは土下座をもらい、俺の停学はたった2日で終わった。

10: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 12:58:12.76 ID:BucNXEgFi.net
それだけはいいことですんだが、教室に入ってAがまた俺につっかかって来た。
再び、罵倒をされた。
だが、その罵倒は耳に入らなかった。
Aの足元にあった陽炎が、今日はAの右肩にあったのだ。
目を凝らした。
だが、陽炎は変わらずあった。
俺は、何も言わないでとにかくその日はAから距離を取った。
だが、昼休みの終わりごろ、再び俺は指導室に呼び出された。
指導室の先生は俺を見ると再び俺に事情を聞いた。
話の内容は、俺がAの右肩にボールを当てたせいで彼女の肩がフェンスで怪我をしたというものだった。

12: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 13:03:47.61 ID:BucNXEgFi.net
怪我の内容はそんな酷いものではないし、何があったかと聞かれた。
俺は、昼休みはずっと教室に居たと正直に言ったがやはり指導室の先生は信じてくれなかった。
ただ、今回は厳重注意ということで反省文を書いて終わりとなった。
そして、教室に戻ると肩に包帯を巻いたAと数人の女子が居た。
Aの右肩にあった陽炎は右手首に移動していた。
俺は、教室で女子グループから話を聞かされた。
が、女子グループってのはそんなに簡単に話の通じる相手ではなかった。
話し合いというよりは俺が罵倒されてるだけだった。

13: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 13:09:32.14 ID:BucNXEgFi.net
そんな罵倒の中でAが俺の顔を左手で殴って来た。
痛くはなかったが、Aの次の一撃が読めてしまった。
必死にやめろと言ったが、Aはやめなかった。
右手を俺の頭に叩きつけたのだ。
しかし、その腕は俺の頭に当たらなかった。
黒板のチョークを置く取っ手の部分に直撃した。
かなり強い力で振り下ろしたのだろう。
ポキリと言う音を上げてAの右手首は折れた。

15: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 13:15:43.90 ID:BucNXEgFi.net
悶絶するAに駆け寄る女子グループ。
再び俺は、生徒指導室で退学処分を食らう寸前だった。
一日2回も指導室にくるなと怒られた。
だが、さすがに怪しく思ったのか指導室の先生は俺の話を真面目に聞いてくれた。
Aは、俺にやられたと言っているらしかったがそれは彼女のやったことだとはっきりと言った。
結局、俺は別に大したことはなく、その日は教室に帰された。
翌日、学校への道を急ぐ俺は目を疑った。
学校への道のすこし離れた場所には彼女が居た。
片腕にギプスをはめて歩いていた。
そして、陽炎が彼女の半身を全て覆っていた。

17: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 13:26:20.86 ID:BucNXEgFi.net
俺には想像がついた。
Aのもうすぐ差し掛かる横断歩道でなにが起こるか。
俺は走った、彼女のすぐ後ろまで走ってAに声を掛けた。
驚いたAは、俺を避けようと距離を取るために足を早めた。
しかし、その足が動く前にAの陽炎の纏わり付いた肩を掴んだ。
Aは嫌がったし、暴れたけど、陽炎は俺の手に吸い込まれるように消えた。
そんな光景に驚いているとAは俺の腕を振り切り、走って行ってしまった。
ため息をつきながら俺も学校に急ごうと歩き出して、不意にお店の窓ガラスに映った自分の姿にゾッとした。
全身を陽炎が覆っていた。
泣きそうになりながら、その場から動けないでいた。
しかし、友人に肩を叩かれ、はっとすると映った陽炎は消えていた。
友人に陽炎が移ったわけではなかった。

19: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 13:33:36.35 ID:BucNXEgFi.net
その日の放課後、Aに呼び出された。
何かと向かうとAは泣きそうな顔で俺に抱きついてきた。
意味がわからなかったが、Aの話を聞くと、これまでAの身に起きたことは全てAの前日の夢で見たことなのだと言う。
そして、今日横断歩道で交通事故が起きるのも夢で見ていた。
だが、それは俺によって妨害されたと。
彼女は、幼い頃から不思議な夢をよく見て、それは翌日のことだったり来週のことだったりするらしかった。
その不思議な夢が最近になって自身が死ぬ夢に変わったのだという。

20: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 13:38:36.48 ID:BucNXEgFi.net
俺にキモいキモいと言っていたのは、なぜか俺だけが夢に登場する俺と全くことなる動きをするかららしかった。
Aは俺が犯人だと疑わなかったらしい。
俺はそういう専門家にお願いしてみたら?ととりあえずな意見を出したところ、すでに何度もお世話になっているらしかった。
さらに、丁度今日その専門家に会うことになっているらしく、俺にも着いてこいという話だった。
用事もないし、陽炎の件もあったおれは半信半疑でその専門家の元に行った。

23: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 13:45:40.48 ID:BucNXEgFi.net
専門家の人は若い20代後半の感じの女の人だった。
専門家は、彼女と俺を一目見て何故か安心したような顔をした。
そして彼女が、今回の要件を話す前に手で制止した。
専門家は、俺を見るとあなたが助けてくれたのね?と言った。
一応の返事をしながら、専門家の話を聞いた。
専門家は俺の体質について語り出した。
まとめると、俺は悪霊やら神様やら善霊やらなんでも関係なく引き寄せるらしい。
で、引き寄せるだけじゃなくてその引き寄せた連中の力をほぼ0にしてしまうらしい。
俺の周りには凄まじい数のそういう存在がいるけど、全部がなんでもない存在になっているということだった。

33: 満月 ◆MmJ30WB4UA @\(^o^)/ 2014/08/29(金) 00:36:26.79 ID:ZzeEMk9h0.net
>>23
悪霊すら力を無力化させてしまうのか
凄いな
心霊スポットとかいって悪霊とか幽霊の力を無力化させてしまえるんなら浄化効果が期待できるな

24: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 13:57:56.69 ID:BucNXEgFi.net
Aも俺も専門家の話は信じられなかった。
ただ、専門家はもう心配ないと言って帰ってしまった。
Aも俺もそれからは普通の日常を過ごして夏休みに突入した。
夏休みに入って間もない頃、Aからカラオケに誘われた。
簡潔に言えば告白をされた。
Aと付き合うことになったのだが、その後も変わらず俺はいくつかの人間に陽炎を見た。
もちろん、もうあんなことにはなりたくはないので関わってはいない。

25: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 14:02:02.86 ID:bYsh6HeX0.net
普通の小説だな。

28: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 14:17:10.57 ID:BucNXEgFi.net
>>25
小説っぽいから誰にも信じてもらえてないのは事実。
でも人生で一番不気味な経験だった。

27: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 14:08:47.98 ID:vR1fnoyOO.net
ありゃりゃ、終わってたか。

29: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 14:56:55.72 ID:jdVnkYMRi.net
いい暇つぶしになった㌧

30: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 16:57:31.26 ID:Zi8fD41m0.net
彼女オチかようらやま

31: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/28(木) 19:18:24.77 ID:QVOH+r2L0.net
俺だったら付き合わないけどな