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629: 1@\(^o^)/ 2014/10/31(金) 01:29:46.28 ID:5t86O9DR0.net
pspゲーム スーパーダンガンロンパ2の第1章 

日本全国からあらゆる分野の天才、超高校級の才能の持ち主を集めた私立希望が峰学園。 
その生徒たちが学園に監禁され、命がけの殺し合いをさせられるというのが大まかな話で 
ダンガンロンパ2は舞台を常夏の無人島に移し、16人の少年少女が殺し合いゲームに巻き込まれてしまう。 

訳の分からないまま常夏の無人島に連れてこられた主人公達生徒は、絆を育むという名目の上で共同生活をさせられていた。 
一部の生徒はその状況に懐疑的であったが、ほとんどの生徒は順応し穏やかな日々を送っていた。 
しかし、突如島に現れたモノクマと名乗る熊型ロボットのせいで状況は一変する。 
モノクマ曰く主人公達は一生、島から外に出ることができず外に出たければ誰かを殺さなければいけないという。 
更に詳しく説明すると 

殺人事件発生 
   ↓ 
事件調査 
   ↓ 
学級裁判 
   ↓ 
犯人の投票 

というプロセスを経て投票の時点で自分が殺人を犯したクロだと隠し通せれば島から出ることが出来、犯人以外はオシオキ(処刑) 
逆に、自分が殺人を犯したクロだとバレれば自分だけがオシオキとのことらしい。 
無論、そんなことが受け入れられない生徒たちはモノクマに挑みかかるも 
重火器を積んだロボットを前に戦意を失ってしまう。 

悲嘆にくれる一同。しかし、超高校級の御曹司である十神白夜の鼓舞によって再び結束を取り戻したのだった。
だが、そんな十神の努力も空しく殺人事件が起きてしまう。 
しかも、被害者は十神白夜その人だった。



630: 2@\(^o^)/ 2014/10/31(金) 01:30:49.61 ID:5t86O9DR0.net
事件の調査の後、命懸けの学級裁判に臨む生徒たちは
証拠や状況について議論を行っていくうちに一人の人物にたどり着いた。
狛枝凪人…超高校級の幸運の持ち主で、主人公にとって島でできた初めての友人だった。
主人公は狛枝が殺人事件の犯人だとは信じられなかった。
と、いうのも狛枝は捜査や議論で手助けをしてくれる所謂ワトソンのような立ち位置のキャラであり
性格自体も(卑屈ではあるものの)殺人を犯すようには思わなかったからだ。
しかし、突然狂ったように笑った後、狛枝は自分が現場に隠しておいた凶器で十神を殺したと自供する。
では、何のために殺人を犯したのか?
彼曰く、この絶望的状況を乗り越えるには超高校級の才能を持つ「希望」である皆を強く結束させる必要があった。
その為には、大した存在ではない自分が皆の希望であった十神を殺すことにより学級裁判を起こし
その障害を乗り越えるための踏み台になる必要があったのだという。
そんな狛枝の、自分の命さえいとわない希望への盲信には誰もが畏怖し、処刑を急ぐように迫った。
だが、狛枝の犯行という前提で事件を振り返ってみると多くの矛盾が現れた。
その後、新しい情報を加味した議論を重ねた結果、
犯人は超高校級のシェフである花村輝々ということが判明する。

631: 3@\(^o^)/ 2014/10/31(金) 01:33:18.36 ID:5t86O9DR0.net
皆に追及された花村は事件の真相を語り出す。
パーティー料理の仕込みをしていた花村は不気味な笑い声をあげながら怪しい工作を行っている狛枝を見かける。
彼を問いただすと、希望の踏み台という訳の分からない理由で殺人を犯すと告げられたのだという。
それを聞いた花村は皆を守るために狛枝の計画に便乗し、彼の殺害を計画。
だが、死んだのは運が悪かったのか狛枝とモメていた十神だった、と。
しかし、学級裁判で他の皆の命が掛かってる以上、自分自身の思惑があったはずだとモノクマに突っ込まれた花村は
真の動機を語りだした。
それは、実家の食堂に置いてきた母親のことだった。
花村の母親は体が弱いにも拘わらず一人で食堂を切り盛りしていた。
花村はそんな母を楽させるために希望が峰学園を卒業しようとしていたのだ。
しかし、島に閉じ込められ、外に出たくても出られず、極限状況に追い込まれた末に凶行に及んでしまった。
狛枝はそんな花村の希望と皆の希望のどちらが優れているかを見定めるために彼を庇い、議論を混乱させていたのだ。

罪を受け入れた花村は皆に謝罪を述べた後、せめて…とモノクマに母親のことを問いただす。
だが、無慈悲にもモノクマはそれに答えずオシオキを執行。花村は処刑されてしまった。

凄惨な処刑を目の当たりにした一同は言葉を失う。
その状況の中でも狛枝は「尊敬する希望が1つ失われてしまった」と嘆いていたが
次の瞬間には、花村の犠牲を胸に結束を強めていこうと笑顔で語りだす
そんな狛枝に対し生徒たちは怒りを向け、「殺すぞ」と恫喝する生徒まで現れた。
だが、当の狛枝は「殺してくれてもいいよ」、「もし殺すなら教えて、力になるよ」と笑顔で返す。
もはや、そんな狂人に関わろうとする人間はもういなかった。

結局、この日の裁判は終わった。だが、これもコロシアイの始まりにすぎないのだった。

出典: 後味の悪い話 その153