267 :本当にあった怖い名無し:2007/02/23(金) 14:45:46 ID:DuGxDud10
子供の頃の話。
山で遊んでたら転んでふくらはぎに木の枝が刺さった。
ブツ!って皮膚を貫いて肉に深くまで枝が刺さるあの感触は
今思い出してもゾっとする。全身に響くような感触、体の中から音がしてるような
ブツ!ってかんじ…あー気持ち悪い。

実はそのとき一人で遊んでたのではなくて
友達と二人で遊んでた、秘密基地ごっこみたいな遊びをしてて
ふくらはぎに枝が刺さって、私は痛みと自分の脚に起きている光景と、流れる血を見て言葉も出なくて
ただただその場に横たわって「死んじゃうかもしれない痛い、怖い」って頭の中がグルグルしてた
友達も慌てちゃって「お母さん呼んで来る」って言って走って行っちゃったのね
自転車で10分くらいかけて山に遊びに来てるのに、自転車置いて走って行っちゃったのです。



269 :本当にあった怖い名無し:2007/02/23(金) 14:53:32 ID:DuGxDud10
一人ぼっちになったから余計に「ダメダ、もぅ死ぬんだ私」とか思っちゃって
子供らしく嗚咽しながら泣いてたら
女の人がなんでか知らないけどそばに来てくれて
私はてっきり友達のお母さんかと思った。
「こんなところで遊ぶから怪我するのよ」とか小言を言われた覚えがある
で、すっごい不思議なのが私のふくらはぎに刺さった枝を
ズボ!って抜いた。
痛くもなんともない、本当にズボ!!って

ものすごい勢いで抜いて、なんだかそこいらに生えてた草をブチブチ抜いて
両手で揉んで刺さったところに押し付けて「強く押さえてなさいね」と
私は頷いて自分のふくらはぎを両手でギューっと押さえながら
「おばちゃん、ありがとう」って言おうとしたら、もういないの
あれ?って思ってたら、車に乗って友達と友達のお母さんが来た。
さっきの女の人は?????誰???


270 :本当にあった怖い名無し:2007/02/23(金) 15:01:17 ID:DuGxDud10
友達のお母さんは、大慌てで私を抱えて病院へ
で、病院の待合室のとこで、草をはずして見てみると
枝が刺さったのがウソみたいだった、怪我はしていて血も出ているのだけど
穴あいていてもおかしくないはずなのに、ちょっとなんかえぐっちゃったって感じの怪我
消毒してガーゼ置いて終わりって怪我。
友達も私もふくらはぎに枝が刺さって大慌てだったのに、なにがなんだか
友達はお母さんに大げさだとか、あんなとこで遊ぶからだとか叱られて
私も山で遊ぶから怪我するんだと両親&友達のお母さんに叱られた。
信じてもらえなかったなぁ…枝、刺さったのになぁ。

女の人の話も信じてもらえなかった。
あの女の人は誰だったんだろう?すっごい謎。
雑草を傷口に押し付けても平気だった私も不思議だけど。

ちなみに山梨県茅ヶ岳でのお話。


287 :267:2007/02/24(土) 19:28:13 ID:EaK9miCC0
あ、レスついてた。
ふくらはぎに枝が刺さって怪我したはずの者です。

後日談を…。
山での傷もすっかり癒えた頃。
怪我をしてから数ヶ月経ってたはず。夏に怪我して、痒くなったのは紅葉も終わる頃。
枝が刺さったところが痒くてぼりぼり掻いてた。
よくみると皮膚の表面に近いところに棘みたいなのが見えて、母親にピンセットで抜いてもらった。
で、出てきたのがモロに木屑みたいな
なんていうか、割り箸を割ったときに縦に斜めに割れちゃったみたいな感じになってて
長さ4センチくらいの結構な大きさ、ちょうど爪楊枝くらいかな。
そんなのが出てきて母に
「だから言ったじゃん、枝が刺さったんだよ。知らんおばちゃんが抜いてくれたのは本当なんだもん」な類の文句を言った。
母には「あんたロクでもない遊びしてたから山の神様がバチくれたんだ、女の人は山の神様だったんだ」と藪蛇に…。

今でもふくらはぎの傷はうっすら残ってる。
私も山の神様だったと思いたい。
美人じゃなかった、どこにでもいそうな女の人だった。
もう一度会えるならきちんとありがとうっていいたいなぁ。あの時心細くて大泣きしたけど
あの女の人のお蔭で怖くなくなったし(すっげー叱られたから別の意味で怖かったけどw)
ただ顔は覚えてるけど服装とかそれ以外はもう忘れちゃった。
「あれほど他人に言っては・・云々」とか言われちゃうと泣けちゃうから書き逃げ。

∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part32∧∧