634: 底名無し沼さん 2017/05/31(水) 14:08:24.72 ID:4ihzV2uE.net
3月、冬の日光白根山に菅沼ルートから単独で登った時の話。
その年は積雪量が多く、2mくらい積もってクラストし、良く締まった冬道に昨日僅かに降った新雪が2~3センチ積もった状態。風は殆んど止んで気温は-12℃の快晴。
午後の日差しで雪が緩み、雪崩の危険が高まる前に下山したかったので深夜2時にヘッドランプ点けて完全冬山装備で登り始めた。
ギュッギュッと新雪を踏み締める音と、クラストした雪にカチッと食い込むアイゼンの感触を楽しみながら順調に歩を進めていると、やがて前方に先行する登山者のヘッドランプの明かりが見えた。
冬道ならではの谷間の緩い傾斜で、100mくらい先をユラユラと登っている。
暫く、先行者の後を追う形で、見え隠れするランプの微かな明かりを確認しながら登っていたが、
弥陀が池手前の急斜面に差し掛かった所で奇妙な事に気付いた。
こちらが歩を早めても緩めても、その差は開きも縮まりもせず、常に一定距離を保っている。
満点の星空だったが新月で月明かりは無く、自分の20ルーメンのランプでは先行者の様子はわからなかった。
試しに「オーイ!」と声を掛けてみても何の返事も無く、ランプの光点だけがユラユラ揺れている。
「何かおかしい‥」登りながらずっと感じていた漠然とした不安が確信に変わったのは、新雪の上にあるはずの先行者のトレースが全く付いていない事に気付いた時。
振り返ると自分の足跡とピッケル跡だけがクッキリと残っている。
ゾクッとした。
考えてみればこの冬道は他のルートからの合流など無く、駐車場にも自分の車しか無かったはずだ。
「これは‥まずいな」
状況を理解すると次は本能的な恐怖が込み上げてきて、俺は慌てて来た道を引き返し始めた。
ずっと後ろを振り返らず、一心不乱に下山してやっと車まで引き返した所で登山口に目をやると、ずっと後方であの明かりがユラユラ揺れながらこちらに向かって近付いて来るのが見えた。
車を沼田市街に向け、途中のコンビニ駐車場で夜明けを待ったが、結局その日は再度トライする気になれず帰宅した。

635: 底名無し沼さん 2017/05/31(水) 14:38:00.87 ID:YXS+ZAXN.net
>>634
怖い

637: 底名無し沼さん 2017/05/31(水) 15:12:16.21 ID:8hiSVJ5z.net
>>634
車に辿り着いたのなら、ドアロックして先行者正体を確認すれば良かったのに(゜ロ゜)

638: 底名無し沼さん 2017/05/31(水) 15:17:30.34 ID:O+d6DkN+.net
>>637
人間じゃなかったらどーすんだよw
チキンな俺なら心臓マヒ確実w

641: 底名無し沼さん 2017/05/31(水) 17:39:52.14 ID:Wtx2neMe.net
>>638
だからドアロックしてれば大丈夫だろうが!
このチキンが!

636: 底名無し沼さん 2017/05/31(水) 14:44:39.01 ID:LJeHeWkc.net
マジ怖い
下手に化け物の描写とか書くよりよっぽど怖い
実際に山やってる人の話はリアリティがある

640: 底名無し沼さん 2017/05/31(水) 17:02:16.17 ID:X0W9+Mks.net
道案内してくれるいい幽霊かもしれないよ

642: とつぐ 2017/05/31(水) 18:05:33.85 ID:4ihzV2uE.net
今度は冬の白根より前に栃木スレに書いた話だけど‥

もう5年も前の話になるけど、登山を始めたばかりの夏でまだ色々と舐めてた頃
初めての男体山で12時前頃に入山して、あまりのキツさにコースタイムよりずっと時間が掛かってしまい、登頂した時は3時半過ぎ
疲労困憊でそこから1時間も休憩してしまい、慌てて下山開始
ようやく2合目の樹林帯に差し掛かった時には6時過ぎてて森の中はかなり暗かった
ヘッドランプも持ってなかった初心者丸出しの俺は、完全に暗闇になって行動不能になる前に二荒山神社に着こうと必死になって下っていた
ふと背後に人の気配を感じて振り返ろうとした時、気配の主は俺の横をすり抜け猛スピードで追い抜いていった
横に並んだ瞬間、チラッと確認できた青白い顔は中学生くらいの少年で、白いパーカーを被って半ズボンでザックは背負ってなかった
こちらに全く視線さえ向けず、暗闇でライトも点けず、足場の悪い登山道を信じられないスピードで駆け下りて行く
あっというまにその後ろ姿が見えなくなったと思ったら門の手前の石段が表れて‥
ホッとして涙が出そうだったが、そこで我に帰ってひとつの疑問が浮かんだ
下山を開始する時、山頂には俺以外誰も居なかったんだ
下山中に誰も登って来る人とスレ違う事はなかったし、もちろん俺が抜かした人も居ない
つまり、俺の後ろに誰も居なかったはずなのに、あの少年は何処から現れたのか?
遠ざかる少年の後ろ姿は暗い森の中ハッキリと見えて、非現実的な光景だった
今になって思うに、あれは無謀な登山初心者を心配して現れ、二荒まで導いてくれた山の‥


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