272: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/09/01 21:41
さっき兄貴に聞いた話なんだけど、本当かな・・・
兄貴が大学いってる時っていうから10年くらい前。
同じコースの連中が10人くらいいて、結構みんな仲がよかったらしい。
夏休みが明けて、アツイダルイと言いながらもみんな授業に出てて、それで1週間たった。

兄貴が夜下宿でアイス食べてる時に「あれ、○○はどうしてんだ」と急に思ったんだと。
考えてみたらコースの仲間の○○を、夏休み明けから一度も見なかったそうだ。
夏休みも一緒に海に行ったりした仲で、そいつが顔を見せなかったら、心配して電話くらいしたはずなのに、どういうわけかそいつのことをすっかり忘れていたらしい。

それですぐ電話してみたけど、留守電。
まあ、いいやと思っていたら、次の日、大学で「なあ、○○どうしたんだろうな」と他の仲間に聞いてみると「そういや、俺○○のこと完璧に忘れてた!」とみんな言い出して騒然。



273: 続き 03/09/01 21:42
結局誰に聞いてもその日まで○○の存在を忘れていたらしい。
その日も○○はこなかったので、代表して兄貴が実家に連絡してみたけどこっちにはいないとのこと。
あとで知ったらしいけど、いつも出席とる授業の先生も、なぜか○○の名前は呼び忘れていたらしい。

その2日後に隣町の山道でふらふら歩いていた○○が発見された。
彼が言うには「山で遭難して丸一昼夜歩きつづけていた」でも日付がおかしいので確かめると今日は・・・だろ?と言って10日前の日付を言ったらしい。

一時的な記憶の混乱だとされて、普通に病院に入院してすぐに退院できたんだけど本人は釈然としなかったらしい。
兄貴たちの間では「絶対、神隠し」と言われて語り草になってると言う。
ちなみに10日前に山に散策にいったのは間違いないらしいんだけど、持っていった食料はオニギリだけ・・・・・
足りないよなあ。

274: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/09/01 21:49
それはコワイ

288: 乳無し芳一 ◆OBO0/2S/tM 03/09/02 00:15
かれこれ15年は経とうかと言うのに、いまだ忘れる事が出来ない顔がある。
私は中学の時、押し入れで寝ていた。
中は当然広くも無く、体育座りをしてようやく体が入る程度の高さしかなかったが小さい机と電気スタンド、漫画本や玩具を並べ、狭いながらもお気に入りの部屋だった。

その頃の自分は無類の怖いもの好きで、肝試しや怖い話などはしょっちゅう、付き合わされた友人には気の毒な事をしたと今になって思う。
しかしそれでいて、極度の怖がりだと言うのだから全くもって手に負えない。
その為、寝るときは電気スタンドの電気を消さず、狭い部屋を煌々と照らしていた。

289: 乳無し芳一 ◆OBO0/2S/tM 03/09/02 00:17
中学2年生のお盆も中頃を過ぎた真夏の暑い日の深夜、上半身裸、トランクス一枚で布団を掛けて寝ていたが、あまりの寝苦しさに足で布団を下に擦り下ろした。
半分寝ぼけた状態で「ふぅ、これでやっと涼しくなった」とでも思ったのだろうか大きく息を吐き、再び深い眠りに付こうと試みる。

・・・何か、オカシイ。
布団を掛けていた時より寝苦しい・・・。
ナンダロウ、何だ?
寝苦しいというよりも、胸が苦しい。

291: 乳無し芳一 ◆OBO0/2S/tM 03/09/02 00:18
押し入れは襖(ふすま)のある入り口と、もう片方は壁なのだが壁に背を向けて左半身を下に寝ていた。
モチロン、押し入れは一人が横になるのが広さ的にも精一杯。
電気スタンドの明かりが狭い押し入れを照らしている。
布団は既に足元まで移動しているので、照らされている自分の胸元を何気なく見た。

左半身を下に向けた自分の両脇から、白く冷たい手、まるで白粉でも塗りたくった様な真っ白く細長い手が「にゅっ」と飛び出し、自分の脇を「ギュ~」、「ギュ~」、「ギュ~」と押しているではないですか。
自体が全く飲み込めず「なんだこれ~」と眺めていました。

292: 乳無し芳一 ◆OBO0/2S/tM 03/09/02 00:19
両脇の手は背中の方から伸びています。
多分短い時間、5秒程度だと思いますが非常に長く感じられました。
「キリキリキリキリ・・・」
本当にそんな音が聞こえ、その音に合わせて自分の首が真後ろに捻じ曲げられます。
肩、手、足は全く動かなく、首だけが。

そこには、真っ白く綺麗なロングの女性が押入れの壁に半分埋まった状態でいました。
女性が口元を緩め「ニィ」と笑った瞬間、フッと意識が飛び気絶してしまったようです。

次の日の昼過ぎに目が覚めました。
「ん・・・疲れた。体がダルイ。なんか、怖い夢だったな~」
ふと、自分の両脇を見ると締め付けられたような手形がくっきりと胸に残っていました。

293: 乳無し芳一 ◆OBO0/2S/tM 03/09/02 00:21
自分の体験談はいくつかありますが、その中でも一番怖かったのがこの出来事です。
以来、壁を背にして寝る事が出来なくなりました。
いま、思い出しながら書いているのですが、やはり手が震えてタイプミス頻出。
後日談等一切無く、消化不良気味かもしれませんが、これで終わります。

299: すげ ◆MoMoPpKR5M 03/09/02 02:43
長くなってしまうと思いますがお願いします。
スレ違いでしたらやめますので。

これは俺が20のときの話俺は当時風俗店で働いていた。
俺以外にも店長(29歳)、Yさん(30歳)、Kさん(36歳)の男性社員がいてそれなりに楽しく働いていた。
女の子とも仲良くて遊んだりしてたしね。
でもその楽しさも俺が働き始めて半年くらいまでだった

俺が働き始めて仕事にもなれて半年くらいたったころ、一人の女の子が面接にきたんだ
その子はM衣という子で、顔も可愛くスタイルもそれなりによかった。
・・そうだなぁ
芸能人でいうとモーニング娘のなっちをもっとかわいくした感じで長い黒髪が特徴的な子でした。

300: すげ ◆MoMoPpKR5M 03/09/02 02:44
経験はないとのことだったけど店長もすぐに採用した。
経験があるよりも素人っぽい方が人気もあった時だったからね。
ただ彼女にはちょっと不思議なところがあった。

それに最初に気づいたのはYさんだった。
気配を感じないというのだ。
彼女が近くをとおってもまったくなにも感じない・・
しかもなにかぞくっとする背筋が凍るような感じがして不気味だった。
その話を飲みの時に店長にしたけれども「気のせいだろ。」くらいでとりあってもらえなかった。
あたりまえの反応だが。

301: すげ ◆MoMoPpKR5M 03/09/02 02:44
それ以来、俺とYさんはなんとなくM衣が気になるようになった。
もちろん恋愛感情とかそういうものじゃなくて不気味さを感じてたからだった。
そして不思議なことは他にもあった。

うちの店では女の子は自分の部屋に待機しているシステムで、客がくるとそのまま部屋を使用するようになってたけども、彼女の部屋だけはまったく物音がしない。
一人でいるときならわかる。
でも客が入っていても物音がしないんです。

普通はお客が入ってれば話し声やもしくは女の子の喘ぎ声が必ず聞こえてくるのに。
そして客が帰った後に使ったタオルとかは俺たちが回収するので外に出してもらうんだけど彼女だけは外に出さないんです。
もちろん店がしまれば部屋に入って掃除をするからわかるんだけども、使用した形跡のあるタオルとかイソジンがまったくない。
シャンプーや入浴剤もまったく減ってない・・・
朝に用意したままなのだ。

女の子が用意したものを使う場合もあるからそうなのか?
と思ったけども彼女はそんなものはもってきてなかった。

302: すげ ◆MoMoPpKR5M 03/09/02 02:47
しかも、客自身も帰るときは普通は満足したりなにか表情にでるんだけども、彼女についた客だけは最初はかわいいから喜んで入るのだがでてくるときはなぜか目が魚が死んだような目をして・・
虚ろな表情ででてくる。
生気が感じられないのだ。
しかも・・リピーターがまったく存在しない・・。
彼女ほどのルックスとスタイルならリピーターがついて当然なはずなのに。

店長は「ふしぎだなぁ。下手なのか?」くらいの感想しかなったようだが俺とYさんは絶対に普通じゃないと思ってた。
それだけじゃない。
彼女の部屋はまず彼女が帰った後に掃除に入るとまったく用意したものを使用した形跡もないのに髪の毛だけは異常に落ちてるんです
気持ち悪いくらいに。
ちょっと多いとかいうレベルじゃなくて、まるで髪の毛を切ったんじゃないかというくらい必ず排水溝に詰まっている。
さらに部屋に入ると必ず腐臭がただよっているしお風呂の側面に赤い手形のような染みが必ずついている。
彼女が使ったときだけ。

中で会話もせずになにをしてるんだ?
と俺とYさんはすごく気になったけども、部屋の中を客がいるときにのぞくことはできないからそのままになってた。

303: すげ ◆MoMoPpKR5M 03/09/02 02:48
そして・・俺が実家で不幸があり帰省して3日ほど店を休んだときのことだった。
東京へ帰る前日の夜中の2時ごろにYさんから電話があった。なぜだかよくわからないけども声が震えていた。

「はぁはぁはぁ・・・」
イタ電か?と思ってきろうとすると
「Sくん(俺)・・俺だ。やっぱりM衣は普通じゃなかった。絶対にかかわっちゃダメだ。」
「どうしたんですか?なにかあったんですか?」
「俺は霊とかそういうものは信じてないけどM衣は・・きっと生きてる人間じゃない」
「え?」
「俺・・やばいかもしれない。。どうしたらいいんだ」

Yさんは本気でおびえていたようだった。
詳しい話を聞こうとすると最初はかかわらない方がいいと言ってくれてたYさんだったが俺のしつこさに負けたようでぽつりぽつりと話してくれた
どうやらYさんはM衣のことを少し調べたようだった。

306: すげ ◆MoMoPpKR5M 03/09/02 02:50
店が終わった後に彼女の履歴書を見て住所などを調べていってみたらしい。
するとそこはマンションの一室だったが・・誰も住んでいなかった。

しかもそこの住人はつい数ヶ月前に手首を切って自殺したらしくそれ以来空室になってるとのこと。
そしてYさんが隣の人に彼女の写真(履歴書のコピー)を見せて「この人が自殺したんですか?」と聞くと「そうですよ。可愛い子だったんですけどねぇ」と答えたそうだ。

この時にYさんは本能的になにかやばいと感じたそうだけども次の日についに誘惑に負けて彼女の部屋をのぞいたそうなんです。
「俺・・みちゃったんだ・・・みちゃったんだよ。正直言って後悔してる」
「なっ・・・何を・・・見たんですか?」
俺はなにか得たいにしれない恐怖に駆られて声が震えていました。
「いいか。絶対にかか・・」
ざざっ・・ぐじゃぐじゃ・・・

そこまでYさんが言ったときに電波が乱れて不快な音がしたかと思ったら電話は切れました。

308: すげ ◆MoMoPpKR5M 03/09/02 02:53
ここまで聞いただけで俺は恐怖感を感じていたけどもまだ正直信じきれていない部分があった。
確かにM衣の周囲には不気味なことが多いけども霊の存在を否定していた俺には理解できなかったからだった。
それにいくら気になったからとはいえ履歴書を見て家に行くだなんてと思った部分もあったし。
でもそう思ってられるのもこの時だけでした。

東京へ戻った初日、Yさんは何事もなかったように働いていた。
あれほどおびえていたのに-俺は仕事が終わった後にYさんに話し掛けると
「聞くな・・頼むから聞かないでくれ」
と一言。

そして彼はその次の日-
「地獄谷で待ってる人がいる」となぞの言葉を残して消えました。

Yさんが消息不明になってから約一ヵ月後。
彼はM衣の履歴書に書かれた場所から遺体で発見されました。
近所の住人の異臭がするとの通報で警察がかけつけたところYさんが死んでいたそうです。
最初は変死体ということで解剖もされたそうですが結局は死因は自殺。
死因自体は窒息死でめずらしいものではないそうですが大量の髪の毛が気道と食堂につまっていたそうです。

そのときに俺は気づきました。
YさんがいなくなってすぐにM衣が髪型がショートになっていたことに。
まさか・・俺は恐怖でいっぱいになった。
初めてでした。
全身が震えるような恐怖なんて。
あの子はいったい・・・。

それから二日後。
今度は店長がいなくなりました。
「地獄谷で待ってる人がいる」と同じ言葉を残して。
後で女の子から聞いたけども店長はM衣に迫っていたそうです・・。
そして店長がいなくなってから一週間くらいでM衣も店を辞めました。

309: すげ ◆MoMoPpKR5M 03/09/02 02:56
一体M衣は霊だったのか?
それとも違ったのか?
今となってはわかりません。

ただ後で知ったことは俺が働く2年前くらいにM衣と同姓同名の子があの店で自殺していたこと。
M衣が使っていた部屋で。
それを改装したのが今の部屋とのことでした。

実際にあの子が霊かどうかはわからなかったけど初めて経験した恐怖だったしもう数年たったから打ち明けてもいいだろうとおもって書きました。
つまらない話でしたがありがとうございました。
でもまたROMに戻ります。

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