84: 1/4 03/10/17 19:34
最近の話。
先々週の日曜、居間で昼寝してた母親が真っ青な顔で私の部屋に来て「変質者が出た」って言ったのね。
居間には2つ窓があるんだけど、西側にある、胸の高さから天井まである方の窓から見えたんだって。
変質者は男で、額の上に手を置いて(ヒサシを作って)窓に顔を付けて、部屋の中を覗いてたんだって。
見えたっていうより、覗いてた男と完璧に目があっちゃったらしいんだけど。
で、その窓は庭に面してるから、男は門を通って(あるいは塀を越えて)庭に入ったってことになる。

びっくりして私も居間に行ったんだけど、男はもういなかった。
外に出て確認もしたけど、門は閉まってるし、塀の上にもプランターがびっしり並んでて、どう考えても人が入った形跡はない。
結局寝ぼけてたんだろうってことになった。

で、先週の日曜日の昼間、そんなことはすっかり忘れて、私一人で居間で雑誌読んでたんだけど、ふと手元が暗くなって、曇ってきたのかな?って思って例の西側の窓の外を見た。
そしたら、いたの。スーツ着たおじさんが、手でヒサシ作って中覗き込んでた。



85: 2/4 03/10/17 19:35
今でもはっきり覚えてるんだけど、目の下に大きなシミがある、50~60歳くらいの白髪交じりのおじさんだった。
おじさんは台か何かに上ってるらしくて、窓の下縁は胸の高さのはずなのに、股の下まで見えた。
見下ろしてるから余計恐かった。
おじさんの鼻の前のガラスが息で曇ってきて、マジで変態だ!って思って寒くなった。
悲鳴あげなきゃって思うんだけど、恐くて声も出ないし、目も逸らせない。
なんて言うか、悲鳴あげるタイミング失ったって感じかなぁ。

どうしようって泣きそうになってたら、おじさんの後ろに父親の姿が見えた。
庭で土いじりし終わって家に戻ろうとして、その窓の前を通ったみたいなのね。
父親がふと立ち止まって、こっちを見た。
ああ、助かった!って思ったんだけど、父親はおじさんを見上げるだけで何もしない。
なんで?って思ったと同時に、おじさんは凶器を持ってるのかも!って思った。
(丸腰で両手使ってヒサシ作ってるんだからそんなはずないんだけど、その時はなぜかそう思った)

ああどうしようって思ったら、父親の視線に気付いたらしく、おじさんは窓に手を添えたまま、ぐるっと後ろ(父親がいる方)を振り返った。

86: 3/4 03/10/17 19:36
その時お父さんが殺される!って思った私は、発作的に読んでた雑誌を窓に向かって投げた。
でも雑誌の方向が悪くて、窓に当たる前にベロっと開いて落下、しかも窓の下の棚に乗せてあった写真立てに当たって、写真立てが落ちてしまった。

その時初めておじさんから目を逸らして落ちた写真立てを見たんだけど、はっと顔を上げるともうおじさんはいなくて、父親の姿もなかった。
なんかあったのかも!
と思って大声で2階にいた母親呼んで、母親が降りてくるのを待たないまま電話の受話器持って(110番しようと思った)外に出たら、玄関の前で軍手の土払ってる父親がいて、「どうした?」って驚いた顔で私を見た。
で、ちょっと興奮気味にことのあらましを説明すると、一言、「誰もいなかったよ」って。

そんなはずない、お父さんも見てたでしょ、窓におじさんがいたでしょ、と言うと、「いや、窓の1カ所が曇ってたから、おかしいなぁと思って見てたんだよ。しばらく見てたらすぐ消えたけど」と答えた。
だから人なんていなかった、って。

87: 4/4 03/10/17 19:37
で、よくよく考えてみたんだけど、例の窓の外下って、いっぱい植木が置いてあるのね。
先々週庭を見て回った時は、なんとも思わなかったんだけど、さっき見たおじさんの高さになるような踏み台を置けるわけがないんだよね。
置けたとしても窓と距離ができて、とてもじゃないけど顔をつけることなんてできない。
それ考えてすんごい恐くなりました。

結局父親が一応という形で派出所の人に連絡して、うちの周りを見回ってもらったんだけど、その一帯に変質者の被害届なんかもなかったんで、酔っぱらい(昼間から・・・?)のいたずらだろうってことで片づけられてしまった。
植木のこと話しても、君の錯覚で、男は窓から少し離れていたんだろうって言われてしまったし。
(時間軸の誤差〈私が見てた時、父親は見てない〉は何だかんだと理由つけてスルーされますた)

母親と2人きりの時におじさんの特徴を話し合ったんだけど、どうやら同じ人物だったみたい。
(母親は目が合ってすぐ私の部屋に逃げてきたみたいだけど、目の下のシミははっきり覚えてた)
なんか今となっては夢のようで、どんどん現実味が薄れてきてるんだけど、とにかく人生最大の恐怖体験だったことは確か。
今でもちょっと恐いので、明後日は1日中出掛けていよう、と思ってる。

88: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/10/17 19:44
ごわ゛い゛ぃぃーーー!!!

162: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/10/18 20:49
少々長いですが…
以前、「標本室」という話を投稿させていただいた者です。

今回も、私が所属するある地方大学の医学部にまつわる不思議な話をさせていただきます。
私どもの医学部キャンパスには、その長い歴史を物語るように、新旧様々な建物が混在しています。
敷地内にある大学病院も三度目の移転新築工事が行われており、それまでの建物はそれぞれ他の目的に使用されています。
旧病院の中で最も古い建物は、現在基礎医学研究棟として使用されているのですが、ここが、この話の舞台です。

基礎研究棟は明治期に建築された、キャンパスの中でも最も古い部類に属しています。
当時の建築様式を踏襲し、古風な噴水跡のある中庭を囲んで、上から見ると「口」の字になっている、五階建ての建築物。
当時を偲ばせるなかなか風格のある建物ですが、手入れもされず雑草が伸び放題になっている中庭、ところどころ剥げているリノリウムの床、光の届きにくい廊下と、うら寂しい雰囲気も漂っています…

163: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/10/18 20:50
その建物の研究室に籍を置く講師のある先生は、その日も夜遅くまでご自身の研究に精を出しておられました。
もう夜もふけ、周りの研究室の電気も消えていましたが、先生はちょうど定期的に数字を取らなければならない実験をなさっており、その時期は休日も返上で臨んでおられました。
やっと今日の分の数字も取り終わり、やれやれ帰ろうと研究室の電気を消し、月明かりに照らされるのみの暗い廊下を、コツコツと階段に向かわれました。

その夜は実に月明かりが美しく、先生はふと、窓辺から月でも眺めてみようかと思いつかれたそうです。
廊下の中庭側の窓辺にふらりと近づき、窓を開け、上を眺める…
澄んだ月明かりは冷たく、連日の勤務に疲れていた先生も、我を忘れて射さす光に魅入られてしまったそうです。

ふと、建物の反対側の窓辺に目を移すと、そこにも自分と同じ白衣姿を認めました。
先生は、まだ残っている人が自分と同じように月明かりに誘われて…
と思い、愛想に手でも振ろうかと思い、手を上げかけたとき…
先生は眼前に広がるたくさんの窓辺に、同じような白衣姿がポツリ、ポツリと見えることに気がつかれました。

164: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/10/18 20:51
こんな時間に研究員たちが大勢残っていることも不思議ですが、さらにおかしなことに、誰も月明かりなどには目もくれず、一様に「下」を眺めているのです。

つまり…「中庭」を。
先生の背中に急に冷たい汗が流れました。
「中庭」は雑草が生い茂り、見るべきものなどはなにもない…
いや、彼らは見ている…
いやちがう…
見たくもないのに視線が中庭に降りていく。
月光に青白く照らされる中庭。
真ん中には朽ちかけた石造りの噴水。
生い茂る雑草。

165: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/10/18 20:52
誰もいない。
何もない。
何も、「見えない」。
しかし「彼ら」は見ている。
いや「看ている」?誰を?誰もいない中庭。
見えない、いや、見える。
「中庭」にいる、たくさんの、人。

あの人たちは…
寝巻き姿、浴衣姿、咳き込む少年、車椅子の老女、うつむく青年、佇む看護婦…
それを見下ろす、白衣姿の、あれは、医師たち?見えないのに?見える、看られている、もう二度と、家には帰れない、あの人たち。
それを見下ろす、白衣姿の、満足げな、笑み。

「あの人たちは帰れないのだ。帰りたくても、「彼ら」がそれを許さない…」
この話をなさった時の先生は、とても悲しそうなお顔をなさっていました。
医学部ではさまざまな不思議な話が語り継がれています。
機会があればまた、お話させていただきたいと思います。

169: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/10/18 22:18
成仏できない患者を看つづける成仏できない医師か・・・

314: あんま怖くないかも(汗) 03/10/21 22:05
おいらと相方の旅行のときの話。
うちの相方はY県の某看護学校卒業なんだけど、そこの寮ちゅうのが半端なくでるらしいんだよね。(霊感なくても普通にみんな経験するらしい)

寮の部屋の中にお札がはってあったり、部屋の前に盛り塩とかしてある(異常だよね)、うちの相方は夜中ドアたたかれたり、風呂入ろうとしたら、だれもいないはずの風呂からシャワーが急に出た音がして、覗いたら、透明なおじいさんが手招きしているのみて逃げ出したりて、いろんな話をきいていたんだよね。

そんで、たまたま旅行いった帰り、自分が『寮のなかに入れなくてもいいから、車からで道沿いからちょっとみてみたい!』ていったんだよね。
夜中だし相方はかなり渋ったんだけど強引にナビセットして、看護学校にいったんだよね。
ついて車から、寮みていたら、自分が異様に頭が痛くなったんだ。
そのときは旅行の疲れかなぁと思い『いいや帰ろう!』といってその場をあとにしたんだけど、運転中に吐きけと妙に左手がしびれる。
(何かがのって重い感じ)
それを相方に話すと心配すると思い気を紛らわすために、くだらない話題を相方に話かけるんだけど妙に無言なんだよね。
んで車40分くらい走らせてガソリンスタンドに入って、ふと楽になったんで
『実はさぁ。俺運転中気分悪くて、左手しびれていたんだよねぇ・・・。』『・・・・。私は首つかまれていた。怖がると思って言わなかったけどさっきまで運転席と助手席の間にいたんだよ。』

ふと目をやると相方の右側の首だけ真っ赤なんだよね。
おもしろ半分で行っては、いかんのだと深く反省しながら帰宅しました。

316: 314 03/10/21 22:30
相方の話だと霊感がある先生は、怖くて寮にはいれないとか・・・。
なんか用務員の人も原因不明の事故で亡くなったて聞きました。

343: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/10/22 07:05
幼い頃に親戚から聞いた…
今は亡きうちの祖母ちゃんにまつわる話です……

今から60~70年昔、戦前の出来事当時20歳前後だったと思われるうちの祖母は、最初の子供を出産するため病院に入院していました。…
隣のベットには10歳くらいの女の子が長期入院していて、うちの祖母とは仲がよかったらしい…と聞いております。
その女の子は、食事障害か栄養障害で入院していたらしいのですが…
詳しいことは、今となってはよく分かりません。…

ある夜、祖母が病室のベットで横になっていると……
突然窓が開き猫くらいの大きさの…得体の知れない「サル」のような真っ黒な生き物(?)が入ってきて「ギェーギェー」と鳴きながら祖母の寝てるベットの上に乗ってきたそうです。
怖くなった祖母は肌身離さず持っていた「数珠」を手に取り、必死に念仏を唱えました…
(祖母は熱心な浄土真宗信者だったので、多分浄土真宗の念仏だと思う)

「私とお腹の子には関わらないで!」
と念じながら念仏を唱えたといいます…
しかし…恐怖のせいか、その生物(?)のせいか分からないのですが大きな声を上げることは出来なかった…といいます。

344: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/10/22 07:06
その生物(?)は、しばらくの間、「ギェーギェー」と鳴きながら祖母のベットの上に居座ったそうですが……
しばらくすると何もせず、恐怖以外何も残さずにベットから飛び降り、隣のベット…長期入院の女の子が寝ているベットに飛び乗り、また「ギェーギェー」と鳴きながら、病室に居座ったそうです。…

その生物(?)は何時間か病室に居座ったらしいのですが、結局は窓から外に出て、いなくなってしまったそうです。
祖母はその生物(?)が出て行くのを確認し、しばらく様子を見るとドッと疲れが出て眠ってしまったといいます………

翌日…隣のベットの女の子は死んでいたそうです…
昨晩までは元気にしていたそうですが…
特に変わった様子はなかったそうですが。
一晩の間に信じられないくらい衰弱して死んでいたそうです…

345: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/10/22 07:06
―その後、祖母は無事に元気な赤ちゃん…俺の親戚の叔父さんにあたる人を産みました
その人を産んだ後にも、なんと9人もの子供を産みました!
うちの親父も含む…その内の7人は今も元気に暮らしています。
(最後の一人の子は死産だったそうです、あと、叔母の一人は俺が生まれる前に病死したそうです)

90年代の初頭、まだ俺が幼い頃に、祖母は80年の生涯を閉じました…
生前、「黒く小さな怪物」についての話を何人かの人にしたそうです、(俺はこの話を聞いた人の一人である、叔母からこの話を聞きました)
祖母はその時のことを振り返って「あれは……たぶん死神だったのかもしれないわね」と語ったそうですが…

「死神」なのか謎の生物なのか悪霊なのか…
本当のことは分かりません、
俺は「もしホントの話なら、もしそんな怪物がいるなら宇宙人とかUMAの類だったりしてね…」とか考えてますが…

みなさんは「黒く小さな怪物」を何者だと思いますか?


349: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/10/22 07:37
おもしろこわかたーーー

元スレ:https://hobby4.5ch.net/test/read.cgi/occult/1066261140/