791: 本当にあった怖い名無し 2005/12/11(日) 00:47:58 ID:Eq4jtQ/e0
絵に魅入られる

んじゃ、一つ俺の体験談をば。

秋口の頃だったか、俺の勤めてる会社の社長の菩提寺が建物の一部を修復するとかで
俺も含めて若い社員が5、6人と監督役の係長が一人、荷物の運搬を手伝いに行かされたことがあった。
……本来は休日である土曜日に、だw
ご本尊の裏にある位牌やらなんやらを丁寧に梱包して箱詰めしていたまでは良かったんだが、
なんか妙に気になる物があるのね。あからさまに額縁入りの絵画なんだけど、布被せてあるのよ。
それも複数枚。黙ってスルーしてれば良かったんだろうけど、やっぱり気になる。
そんでもって住職の息子さんに聞いてみたのよ。
「これ、絵ですか? なんでこんな風にしてあるんです?」って。
そしたら息子さん、カラカラと笑いながら
「ああ、それは皆『曰くつき』の絵です。だからうちで預かってるんですよ」って事も無げに言う。
「……あー……ははは、そうですかー」
聞かなきゃ良かったなあ、とプチ後悔しながら作業に戻って、やがて夕暮れになった。
会社の大型ワゴン車二台分くらいのダンボール荷物を乗せたまま山道(田舎の高所にある寺だったので)を
下って、その途中道の駅で食事をすることになった。
食事しながら係長に「そういやあの荷物どこに下ろすんですか?」と聞くと「会社の倉庫」だと。
……えー。なんか怖いじゃん。やだなあ、位牌まみれの倉庫で在庫調べるのは。
まあ、んなこと言っても仕方が無いので会社に戻ってから倉庫の一角に荷物下ろして
それじゃあお疲れ様、という運びになったんだけどね。



792: 続き1 2005/12/11(日) 00:48:47 ID:Eq4jtQ/e0
ホントに嫌だったのはその翌々日。つまり月曜の夕方。
うちで注文した資材が入荷したんで、倉庫に運んだんだけどさ。
……例の位牌ダンボール箱のひとつが蓋開いてる。
そればかりか、なんか見覚えのある布の被った絵が、そのダンボールに立てかけてある。
うわマジで洒落にならん、と思ったけど「気になる」なんて生易しいもんじゃないから一応確認してみようと思った。
布をそーっと捲って見てみると、女の人の肖像画だった。肩口から上がモナリザみたいな構図で描いてある絵。……ただ、まあ、さすがだね。寺で預かるだけのことはあるね。
ひとごろしみたいな目がこっち睨んでて、唇の端がきゅーっ、と笑いの形に吊り上ってる。
十人に聞いたら十人が「気持ち悪い」と言うであろう表情。描いたやつの気が知れない、というレベルの。
速攻で倉庫を出て、係長に進言した。「持ってきたはずの無い絵がある」って。
ちょっとした騒ぎになった。すぐにその時の面子が倉庫に集められて「これ、誰が持ち込んだんだ」と質問。
そしたら隣の部署の新人が手を挙げるわけだ。最早、彼以外の全員が「????」状態。
だってそんなもの運べなんて誰も指示してない。なんでそんなことしたのか。

新人「……良く覚えてないんですけど、俺が(ダンボールに)入れたような気がします」
係長「気がした、ってのはどういうことだ」
新人「すみません、良く覚えてないんです」
係長「………」
俺 「土曜日、ここに運んだ時は箱には封がしてあっただろ。開けたのは誰なんだ?」
新人「あ、それも僕です」
俺 「……なんで? 今日あの寺から荷物の問い合わせでもあったの?」
新人「いえ……昨日、ぶらっと会社に来てこの絵を見てたから……」
係長・俺・その他「……………っ!」

793: 最後 2005/12/11(日) 00:49:30 ID:Eq4jtQ/e0
つまりそいつはわざわざ嫌な絵を運んできたばかりか、日曜日に会社に来てその絵を眺めていたらしい。
休日で誰もいない会社の倉庫で、一人で。しかも彼は自分がそういう行動をとったのは覚えているのに
「何故そんなことをしたのか」がどうしても思い出せない、とのこと。
この時点で俺は鳥肌立ちまくり、係長も「こりゃヤバい」と判断したらしく、すぐ寺に連絡した。
後で聞いたら電話の向こうで住職の息子さんがこんなこと言ってたらしい。

「ああ、付いていっちゃいましたか。その人を怒らないであげてください。悪いのはその絵ですから」

……手伝いメンバー全員が寺に持っていくことを拒否したため、返却は運送屋さんに任せました。
泣く泣く再梱包したのはその新人だったがw 

795: 本当にあった怖い名無し 2005/12/11(日) 01:11:08 ID:He+WkBpk0
箱の上の絵を発見した時点で>>793も呼ばれていたと思われ

794: 本当にあった怖い名無し 2005/12/11(日) 01:03:17 ID:c9O8xhU50
ヒィー(((( ;゚Д゚)))

796: 本当にあった怖い名無し 2005/12/11(日) 01:13:54 ID:LrNeFl3Q0
こ・こわひ…

797: 本当にあった怖い名無し 2005/12/11(日) 01:37:15 ID:gi0XHKf5O
やっぱ絵とか人形ヤバス

798: 本当にあった怖い名無し 2005/12/11(日) 02:16:52 ID:NJ7/cBLh0
絵のうpキボン

とか言ってみる

799: 本当にあった怖い名無し 2005/12/11(日) 02:18:36 ID:EN6ESsdq0
>>798
そしてそれを見た誰かの家にその絵が来る…

800: 本当にあった怖い名無し 2005/12/11(日) 02:40:35 ID:FoCQ4mk20
まじこわかったです・・・・

804: 本当にあった怖い名無し 2005/12/11(日) 04:01:55 ID:XqzAYmg20
盛り塩

地下にあるクラブでバイトした時の話。
入り口、トイレ、キッチンとか、あっちこっちに盛塩がしてあって
まあ水商売ってけっこう縁起担ぐからなぁ・・・って思ってたんだけど
前からいる人に聞いたら、前の経営者の時に店のトイレで男性客が
首吊り自殺して、そのお祓いの意味で塩を盛ってるんだそうで。
んで、たまにお客さんから
「トイレが閉まってて隙間から影が見えてたのに
いくら待っても人が出てこないからドア押したら誰もいなかった」
「あそこの席、お客さん一人だけど女の子付かなくていいの?(誰もいないのに)」
とか言われて、マジで怖かったです。

805: 本当にあった怖い名無し 2005/12/11(日) 04:25:46 ID:c9O8xhU50
>>804
西麻布にはそう言う店ばっかだよ。

890: KOPIPE 2005/12/12(月) 14:46:38 ID:VgNvBhvh0
悪霊の正体とは・・

9 :本当にあった怖い名無し :2005/10/17(月) 13:30:18 ID:DTsecyorO
すみません、吐露したいのでカキコします。

まず家の説明なんですが、母がかなり強い霊感を持っていて
よく本職(霊媒師)の人から本職にならないかと誘われてるらしい。
そんなもんでうちの家には母を尋ねて来るご先祖さんが多いらしく
結界の様になって悪霊等は入って来れない状態だとか。
実際私も少し霊感があり家の中で何度も良い霊(=ご先祖さん?)を感じたことがあります。

前置きが長くなりましたがそんな我が家で起きた2件の悪霊騒ぎを聞いて欲しくてカキコします。


10 :本当にあった怖い名無し :2005/10/17(月) 13:31:10 ID:DTsecyorO
その日はご飯前、大体7時過ぎに些細な事から私は母と大喧嘩しました。
その後お互い無視しあいご飯が終わると私はさっさと二階の自室にこもり本を読んでいました。
するといつもは1時過ぎに寝る私が10時過ぎに急に意識を失う様に寝てしまいました。
次の日朝、いつもは早く家を出る父が珍しく家に居て母を看病していました。聞くと母は夕べの10時過ぎから寝込み、
11時頃いきなり悲鳴を上げ発作の様なものを起こしたそうです。

日が経ち仲直りもしたある日、唐突に母があの日の事を話し出しました。

891: KOPIPE 2005/12/12(月) 14:48:41 ID:VgNvBhvh0
11 :本当にあった怖い名無し :2005/10/17(月) 13:32:10 ID:DTsecyorO
母曰く、うちの家で悪霊に襲われた、銀色のミイラの様な干からびた悪霊が足元から這い寄り、首を締めたと。

母は病弱で月に2~3度寝込む人で、夜中に具合が悪くなり
家族が看病する事が度々あります。その時真っ先に気付くのは大概私で、少しのうめき声でも目が醒めます。
が、その日は朝まで夢さえ見ないくらい深く寝っていました。
当時私はうちの家で珍しいな、と思いましたが何か心の隅にひっかかるものがありもやもやしていました。

そして3ヵ月程してまたその悪霊が母を襲いました。

12 :本当にあった怖い名無し :2005/10/17(月) 13:33:27 ID:DTsecyorO
前回と全く同じ情況でした。母と大喧嘩し、お互いほぼ同時刻に意識が無くなり、私は朝まで眠り、母は悪霊に襲われる。
そしてうめき声でも目が醒める私が近所に響くくらいの悲鳴に気付かない程寝入っている。

この時前に感じていたもやもやが何なのかはっきりわかりました。
襲っていたのは間違いなく私の生き霊の様なものだったんです。
自分でも信じられないのですが情況的にそれ以外考えられません。
悪霊とかよりも自分自身が怖くなりました。

892: KOPIPE 2005/12/12(月) 14:49:04 ID:VgNvBhvh0
13 :本当にあった怖い名無し :2005/10/17(月) 13:37:26 ID:DTsecyorO
昔あった霊障を思い出した時に話し出す母ですが今だにあの悪霊についてはここに書いた以上の事を話しません。
母は正体を知っているのかどうかわかりません。が、知っていて黙っていてくれている気がします。
幸いここ数年間、あの悪霊は出て来てません。

ずっと心の中で溜まっていた私にとって最大級に怖い話で
いつかどこかで打ち明けたいと思っていました。
今日オカ板を覗いた時に前スレが1000で浮上した時にこのスレを知ったもので、ついこのスレなら・・と思い懺悔のつもりで書かせてもらいました。
レス消費、長文乱文すみません。

893: サムゲたん ◆/9JGSvZa4A 2005/12/12(月) 17:32:25 ID:zZMci7kXO
乙!面白かったよ!
生き霊かぁ。泉の広場を思い出すなぁ。

922: 本当にあった怖い名無し 2005/12/12(月) 22:26:11 ID:5JnxLvkrO
にゃーにゃー

4、5年前体験した話
高校入って初めてリゾートホテル内のレストランでバイトした。
レストラン自体その年から始めたばかりだったらしいが、観光シーズン入ったからバイキング形式にして宴会場みたいな大きいホールも解放するから、ワックス系統の業者も入るし、準備の前に責任者とバイト5人で掃除する事になった。
一年近く使われてなかっただけに不気味な感じ。
でも怖がりだし神経質になってんだな‥とか気にしないで掃除してた。
そしたら一人が
「ねぇ‥」って呼び掛けてきて振りかえると、汚れた猫のぬいぐるみ持ってじゃないか。
それどうしたの?って聞くと
「裏(従業員通路)の棚にこれだけ置いてあった‥」
忘れ物なら前の人たちがホテル側に預けるだろうし、他に何もないのに何でこれだけ置いてったんだろうね‥?なんて会話してたけど、切りがないからさっさと責任者の所に持っていこう。ってホール出たんだ。
そしたら後ろから
「にゃー」
「にゃぁー」
って猫みたいな鳴き声が聞こえた。
外じゃない、確実にホールから
もう顔見合わせるや否や2人で涙目で走った。
責任者見つけて半泣きで説明。怒られるどころか「本当に出たか‥」の一言で終わり。その日の掃除も終わりになった‥

「本当に‥」と責任者が言った理由は
ホテルの人から、そこを作った時に撮った写真に子供の手が写ってた。見る奴もいるから‥と言われていたらしい。

あの鳴き声は猫じゃなくて子供だったんだろうか?


これで終わり。文章下手でごめんorz

923: 本当にあった怖い名無し 2005/12/12(月) 23:00:27 ID:BrJXzbyn0
「にゃー」
「にゃぁー」

ってないてる子供を想像して萌えた

936: 本当にあった怖い名無し 2005/12/13(火) 00:23:12 ID:vfrOqsSI0
曰くつきの交番

 静岡県の清水市(今は合併で静岡市か・・・)内のとある交番の聞いた怪異を記ししたいと思います。自分の父は現役の警察官ですが、何年前ぐらいそこで勤務していました。

しかしそこはあまりにも気味の悪い噂がある交番でした。
まず健康で病気一つしたことが無い警察官がそこに勤務してから体調が急に悪くなって原因不明の病気で死んだり、当直勤務で夜中泊りで寝ている間お経の声が聞こえたり、何かが上に乗ってくるいったことはよくあるということでした。

また無線の連絡もその交番にいるときに限っておかしくなったり、昼間にも寝室の部屋の片隅に一瞬女の人がうずくまっているのが見えたりしたり、何かの気配を感じたりと、現実にはありえない話でした。

当然、自分は当初はそんなことはあるものか!と信じては無かったのですが。父が勤務して7ヶ月ご急に。首が痛くなったといって仕事を休みがちになりました。
病院にいったら入院、手術も考えなければならないとまでいわれました。これでやはりあの交番はまずいと自分も思いました。

しかし、奇妙な現象を体験している人は父だけではなかったようでした。そこで交番の人たちが相談して、お祓いを頼んだそうでした 。
父の勤務が違う場所になってからは、首の痛みがうそのように消え、手術も必要ないといわれるまでるまで回復しました。

やはり、身近に怪異が起こるとこのような幽霊などいるというのは信じてしまいます。
またその交番では、台所の棚の所に絵が額に入って隅にあり、それは誰のでもないということなので、ある警察官が持って帰るといったそうです。
他の警察官はこの交番にずっとあったもので、「何か気味が悪いからやめたほうがいい。」といったそうですが、その人は、「綺麗だから家に飾りたい」と言ってもって帰ったそうです。

その後その人は心臓麻痺ですぐに死んでしまったそうです。遺族の人はその絵が気になって調べてもらったところ。絵と額の間に御札みたいなものがあったらいです。

その絵を持って帰った為にその人は死んでしまったのでしょうか?もしその原因で死んだとすると、その人は死ぬ間際何か恐ろしい思いをして死んだかもわかりません・・・

943: 本当にあった怖い名無し 2005/12/13(火) 03:48:14 ID:pfdSF/+L0
生き返ったじいちゃん

じいちゃんが死んだときの話。
朝に息を引き取って、夕方・・・なんとなく妹と二人、じいちゃんの死に顔を見てたんだ。
まあじいちゃんには二人ともかわいがってもらったからね・・・
それで、あたりが薄暗くなってくる頃・・・冬だったから5時前ぐらいかな?
じいちゃんの口の辺りがぽうっと光ってるの。
なんだ?と思って見てたら、なんか蒼い光の玉みたいなのが口から出てきた。
それはそのまま窓ガラスを通り抜けて出て行っちゃったんだけど・・・
あれが魂ってやつなんだろうなって、子供心に思ったり・・・妹にも見えてたみたい。
んで、問題はその後なんだ。
それを見た後、30分経つか経たずって頃。
もうほとんど外は真っ暗になってたんだけど、不意に窓の外が明るくなったのね。
なんだろう?もしかしてじいちゃんの魂がまた戻ってきたのかも・・・なんて思った。
そしたら案の定、さっきと同じような光の玉が窓をすり抜けて入ってきた。
でも、さっきとなんか違うのよ。
色が・・・なんていうか、汚い黄色で、形も不安定にぐにゃぐにゃ変わってる。
それを見たとき、もう本能的にやばいと思って追い払おうとしたんだけど、
一足遅くて、それはじいちゃんの口の中に入ってしまって・・・
その瞬間、「@#$%’&’”」(意味不明な言葉の羅列)みたいな
うめき声をあげて、じいちゃんが息を吹き返した。
俺と妹はびびってすぐに家族を呼びに行ったんだけど・・・

944: 本当にあった怖い名無し 2005/12/13(火) 03:58:20 ID:gr0T0yG+0
つづき ワクワク

945: 本当にあった怖い名無し 2005/12/13(火) 04:10:59 ID:pfdSF/+L0
まあその夜は大騒ぎだったね。
みんなじいちゃんが生き返ったって大喜びでさ。
・・・だけど、俺と妹は絶対近寄らなかったね、あれを見てたから。
家族の誰に話しても信じてくれなかったけど・・・生き返ったじいちゃんは、明らかにおかしかったし。
姿形はじいちゃんだけど、どう見ても、じいちゃんには・・・というか人間には見えなかった。
その夜。
目がさえてしまって、眠れなくて・・・たぶん12時は過ぎてたと思う。
何かを引き摺るような音が聞こえた気がした。
耳を澄ませて聞いてみると、確かになんかずるずる聞こえる。
なんだろう?と思ってドアを開けてみると、廊下の端になんかがうずくまってる。
よく見てみると、それはじいちゃんだった。
びくっ・・・とひるんだ瞬間、手に持ってた漫画を落としちゃって・・・
そしたら、それに気づいたのか、じいちゃんが這って(四つん這いじゃなく腹這いで・・・)
「うわっ!」と声を上げてドアを閉めたもんだから、妹も目を覚まして
「どうしたん?にいちゃん」なんて気楽に抜かしやがる。
「あほ!じいちゃんが来たんや!入ってこんようにお前も押さえるの手伝え!」
そしたら妹も必死になって、二人でドアを押さえつけたんだけど・・・
外からは、がりがり引っかく音がずっとしてるの。
結局、外が薄明るくなるまで音は続いて、またずるずる音が遠ざかっていって・・・
ようやく妹と二人目を合わして、ほっと一息・・・

946: 本当にあった怖い名無し 2005/12/13(火) 04:11:19 ID:vXdhdrZBO
さらにワクワク(*゚∀゚)=з

947: 本当にあった怖い名無し 2005/12/13(火) 04:27:11 ID:pfdSF/+L0
んで次の日(正確には同日なんだが)の朝。
ドアを見てみるとやっぱり散々引っかいた跡が残ってる。
・・・というか爪が一枚、剥がれて刺さっていた。
ぞっとしつつ改めて昨日のは夢じゃなかったんだと思ってたら、
「おーい!T(俺)!ちょっときぃ!」と外からお呼びが。
なんだろうと行ってみると、家族全員が庭に集まって大騒ぎしてる最中だった。
その輪の中心にはじいちゃんの遺体が・・・
話によると、兄貴が朝体をほぐそうと外に出たときにはもうこの状態だったらしい。
家族はみんな不思議がった。(まあ死体が生き返るのも十分不思議だが)
なにせ、じいちゃんが死ぬ間際は、満足に体も起こせない状態だったから・・・
どうやってここまで?ってことで。
俺と妹は当然知ってたわけだけど・・・まあ話しても案の定信じてもらえなかったわな。
で、そのあとじいちゃんの遺体は一応医者に見せて、改めて通夜をやったんだけど
そのときの医者の言葉がどうも引っかかるんだわ。
「死んでから何日目ですか?」って・・・なんでも、死んで一日ではありえないほど
腐敗が進行してたらしい。
これはどういうことなんだろう?
ほんとはじいちゃんは何日か前に死んでいた?
それともあれが入ったからそうなったのか・・・
一つ俺が思い出したのは、グールってやつ。
死人の体に入り込んで蘇らせ、人肉を食らうっていう。
まあ今となっては何が真相なのかなんてわからんけど・・・
あ、ちなみにお通夜の最中にじいちゃんが生き返ることはもうありませんでした。

948: 本当にあった怖い名無し 2005/12/13(火) 04:34:03 ID:gr0T0yG+0
>>947
長文ご苦労様です( ゚Д゚)⊃旦 チャノメヤ
グール、、、FFTを思い出したw

949: 本当にあった怖い名無し 2005/12/13(火) 04:34:55 ID:oqsERf2fO
乙。
想像すると 怖いな。
グールの話までは。

957: 本当にあった怖い名無し 2005/12/13(火) 05:28:13 ID:pfdSF/+L0
>>949
すまん。昔からオカルト好きだったんでつい、な。
ところであれ以来妹が死を極端に恐れるようになってしまってな・・・
親戚の葬式にも出たがらんのよ。
なんとかできんもんかねぇ・・・

85: 本当にあった怖い名無し 2005/12/15(木) 11:14:39 ID:s5cgfJV0O
まかない後のお楽しみ

投下します。

今から三年程前、俺があるデパートにテナントとして入ってる焼肉屋でバイトしている時の話です。
当時、彼女と付き合い始めたばかりだったので、午後10時にバイトが終わるとまかないも食わず、そそくさと帰宅して彼女に会うと言うのが俺の日課。
そんな俺をからかっているのかバイト先の連中は
「残ってれば良いことあるのに」
だとか
「まかないだけが此処の特典たじゃない」
なんて言っていたのですが俺はもちろん冗談だと思っていたので特に気にも留めていませんでした。
しかし、連中の言葉には俺の思惑とは全く別の意味があったのです。
俺はすぐに、その言葉の意味を思い知らされる事になりました。

続く

携帯からなんで改行タイミング変ですがお許しください。

86: 本当にあった怖い名無し 2005/12/15(木) 11:15:55 ID:s5cgfJV0O
その夜は客がなかなか引かずバイトが終わるのは10時を大幅に過ぎてしまっていたのを覚えています。
俺は「こりゃ今日は彼女に会う元気残らんな」と感じてその夜の約束を次の日にする旨を彼女にメールしていました。
そんな事もあり、珍しく俺はバイトが終わっても店に残る事に。
まかないのチャーハンをかきこみ、烏龍茶を飲みながら談笑している時、ふといつも言われている事を思い出し
「なぁ、まかないの後の良いことって何よ。○ちゃん(バイト先の可愛い子)が何かやらしい事でもしてくれんの?」
と意地悪く聞いてみました。
とたんに、先程まで目の前で大声で笑っていたUが顔色を変え声のトーンを落としました。
「怒るなよ?」
「なにがだよ」
意味も分からず怪訝な顔をしている俺にUは説明を始めました。

続く

87: 本当にあった怖い名無し 2005/12/15(木) 11:17:04 ID:s5cgfJV0O
説明によるとUは店で一番古株の為、最後まで残り鍵を閉め、
守衛さんにカード(デパートの中なので店ごとにIDカードのような物がある)を返してから帰ると。
そしてそれを一人でやるのが嫌でみんなを引き止めていると言う事でした。
「???」
ますます不思議そうな顔をする俺にUは言いました。
「でな、なんで一人が嫌なのかって事だよ」
いつになく重い雰囲気で語るUに少し滑稽ささえ感じます。
「要するにさ、、、出るんだよ」
「は?」
「いやだから。幽霊」
俺は完全に担がれたと思い吹き出してしまいました。「お前、さんざん引っ張って落ちそれかよwww」
馬鹿らしくなったので帰ろうとしたのですが周りで話を聞いていた女の子二人ともう一人の男スタッフに止められてしまいました。
「いや、もう時間的に危ないから」
周りの余りの慌てっぷりに俺も不安になります。

続く

88: 本当にあった怖い名無し 2005/12/15(木) 11:18:18 ID:s5cgfJV0O
その慌てぶりからとにかく何かあるのだと言うのは理解できました。
とは言うものの朝まで店にいる訳にもいかないので俺たちは帰宅する事にしました。
時間はそろそろ午前1時になろうかと言う頃でした。
もちろんデパートの閉店時間はとっくに過ぎているので外に出るには長く薄暗い従業員用の通路を通り階段を5階ほど降りなければなりません。
一言で『長い』と言っても、通路自体が店の裏側をグルッと回っているので、その長さはかなりの物で外に出るまでに大体10分程は歩かなければなりません。
どうも【出る】と言うのはその通路の何処かだと言う事らしいです。
しかし噂も聞いたことが無いしもちろん見たこともない半信半疑の俺はくっついて歩こうとする女の子に多少興奮したりと冷静ではありました。
あの瞬間までは…

続く

90: 本当にあった怖い名無し 2005/12/15(木) 11:20:00 ID:s5cgfJV0O
一人女の子の肩を抱いてにやけている俺にUは言いました。
「振り向くなよ。何があっても」
正直、「ありがちな脅し文句だな」と感じていました。
が、
その瞬間は突如やってきました。
3分は歩いていたでしょうか。従業員用のトイレをすぎた辺りで
「おい!」
といきなり呼び止められたのです。
…聞いた事もない男の声で。
余りの急な事にパニくった俺はあろうことかさっき言われていたにも関わらず、振り向いてしまったのです。

トイレのちょうど前辺り。デパートの生鮮食品売場のドロドロに汚れた制服を着て立っている男。
両目が鬱血して腫れ、飛び出しそうな程に目玉を見開いた恐ろしい形相でした。手には縄跳び用の縄を持っているように見えました。

続く

92: 本当にあった怖い名無し 2005/12/15(木) 11:22:29 ID:s5cgfJV0O
男はもう一度言います。
「おい………」
低く、くぐもるような声ですが不思議と聞き取りにくいと言う事もなくはっきりと聞こえました。
恐怖で足がすくんでしまい「うぅ」と呻くのが精一杯の俺は隣を歩いていた女の子に引っ張ってもらいやっと外に出る事が出来ました。
外に出るまでの間、目をつぶっていたので様子は分かりませんが、二階の階段を降りる直前まで、男は耳元で囁く程の声で
「おい……」
と言い続けていました。
後日聞いたのか、その場で聞いたのかは忘れましたが、そのデパートで昔ひどいイジメがあり従業員トイレで自殺があったとか。
その話が本当かどうかは確認出来ませんでしたが、俺が見たあの男は確かに言っていました。
「おい…自殺しろ」


その後、その焼肉屋は潰れてしまい、その後どうなったかは分かりません。

終了

94: 本当にあった怖い名無し 2005/12/15(木) 11:25:12 ID:mEHHhU0Z0
>>92
乙、なかなか怖かった