319: 2006/07/28(金) 00:12:11 ID:Jfg90hiL0
【あの時カメラに写っていたもの…】

今うちに、一本のデジカムのテープがあります。変なものが写っている、というわけではありませんが、
撮影中が変だったことは確かです。
「・・・・・いいよね?今は大丈夫だよね?」
車の中でO君が話すところから映像はスタートします。
「今はちゃんと動いてるね?じゃぁさっきのはなんだったんだろう・・・」
僕らはある年の春、男三人で四国八十八ヶ所巡りに行きました。
お寺を順番に回っていくというあれです。各寺ごとの映像を記録し、数日間でどれだけ周れるか挑戦してみよう、という旅行でした。
それなりに順調に周ってはいたのですが、やはり日数が限られていたし、簡易式の撮影用照明も持ってきていたため、
どうせなら暗くなってからも出来るだけ周ってやろう、という事になりました。
そして二日目の夜、円上寺金剛院というお寺の境内で、撮影担当のU君が新しいテープを装填し、撮影を始めたときのことでした。
O君が境内の前に立ち、寺の説明を始めようとしたところで急にカメラから「ピッ・・・ピピピッ・・・」とあまり聞きなれない音が聞こえ、
全く動かなくなってしまいました。

引用元: https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1153796233/



320: 2006/07/28(金) 00:12:57 ID:Jfg90hiL0
時間が時間、場所も場所ですから、三人ともあまりいい気分ではなかったのですが、なんとなくお化けだなんだという事を口にするのが嫌で、
「故障かな・・・」
「故障だよね・・・」
と口々につぶやきながら、とりあえず一旦停めてある車に戻って、カメラの確認をしてみることにしました。
車に乗り込んでもういちどカメラの電源を入れると、今度はすんなり動き出しました。
そこで、U君がさっきの映像を確認しようとしばらくカメラをいじっていたのですが、ぽつりと
「っかしーなぁ・・・なんも写って無いわ」
三人とも、暗闇の中に光る撮影中の赤ランプは確認していますし、撮影を始めてしばらくは確かにカメラは動いていたはずなのですが、何も記録されていませんでした。
「故障だね・・・」
「うん、故障だね・・・」
”霊”の一言だけはどうしても言ってはいけない様な気がしていました。きっと他の二人も同じ気持ちだったと思います。
次に車中でカメラテストを行ってみると、今度は半ば青白い顔をしたO君が
「・・・・・いいよね?今は大丈夫だよね?」
と話すのを撮影することが出来ました。

321: 2006/07/28(金) 00:13:44 ID:Jfg90hiL0
「やっぱ故障だったね」
「そうだね、故障だね」
何故か妙に皆で”故障”という言葉を強調しつつ、今度は境内ではなく、寺の入り口で撮影しよう、という事になりました。
入り口からなら車も見えますし、なにより真っ暗な境内へもう一度入る気になれませんでした。
門の前にO君が立ち、改めて撮影スタート、と思った矢先でした。
パッ
と、突然目の前が真っ暗になりました。一瞬のパニックの後、何が起こったか理解しました。
O君を照らしていた撮影用照明の電源が、急に落ちたんです。しばらくの沈黙の後、
「バッ・・・バッテリーかな、切れたかな」
O君が明らかに震えた声で言うと、私も
「そうだね、バッテリーだね・・・今交換するわ・・・」
と同じく震える声で答えつつ、手探りでカバンから予備バッテリーを取り出し、改めて照明のスイッチを入れると、今度は消えることなく点いてくれました。
そうしてなんとか撮影を終え、逃げるように車に戻り、そのまま発進させました。
だんだんと寺を離れ、道が明るくなってくると、やっと緊張から開放され、会話も穏やかになっていました。

322: 2006/07/28(金) 00:14:19 ID:Jfg90hiL0
しかしここでまた妙なことが起こりました。
春先の夜はまだ寒く、車のエアコンは暖房にしていたのですが、なぜか冷風しか出なくなってしまったのです。
「故障だね・・・」
「・・・・そうだね」
もはやそう言い続けるしかありませんでした。
やっとのことで宿に戻り、気が進まないながらも、さっきの映像を確認してみました。
確かにO君が写っています。こちらを向いて、身振り手振りを入れながらなにかを説明しています。
しかし、聞き取れません。音声が殆ど入っておらず、たまにザッとかジッとかいう妙な雑音が入る程度です。
そして映像の方も、デジカム特有のブロックノイズが大量に載り、とても見れたものではありませんでした。
「あー、もう絶対故障だよ。こりゃ明日からは写真だけになっちゃうな。じゃ、もう遅いから寝よう。」
無理矢理出した大声で促すO君に従い、その日はそのまま寝ることにしました。
そして翌日、予想通り、カメラはすっかり直っていました。全員が心の中で”やっぱりな”とつぶやいたはずです。
そのまま数日の行程を終え、すべてとは行かないまでもかなりの数のお寺を回って、我々は無事帰宅することが出来ました。

323: 2006/07/28(金) 00:15:20 ID:Jfg90hiL0
それから数ヶ月が経ち、久しぶりに会ったU君と、この時の話になりました。
さすがに時間も経っていたので、笑い話として話していたのですが、途中からU君が急に神妙な顔つきになり、
「実はさ、あんときの事であやまらなきゃいけない事があるんだ」
と切り出してきました。なんのことかわからず、私が聞いていると、
「あん時さ、カメラ止まったじゃん。それでおかしーな、ってんで、車戻って確認したでしょ」
「うん、なんにも写ってなかったんだよね」
「それがさ・・・ごめん、ホントは写ってたんだわ」
凍りつく私を前に、U君は語りだしました。
「あん時さ、車ん中で確認したら、ちゃんとOが写ってたんだよ。で、なんだ壊れて無いじゃん、て言おうとしたんだけど、よく見ると変なもんが写っててさ」
「・・・・なに?」
「”手”、なんだよ」
「うっそ・・・どんなの?」
「なんかOの足元にさ、白っぽい手だけが、まとわりつくみたいに動いててさ。カメラのモニタだしぼんやりしてるんだけど、明らかに手なんだよ。
 でさ、俺、これは絶対ヤバい、と思ってさ。すぐその場で消去して、なんも写ってなかった、って言っちゃったの」
私はただ呆然と聞き入るしかありませんでした。
「Oって特にこういうの気にするしさ。せっかく四国まで言ったのに、なんか雰囲気悪くなるのも嫌だったし、今まで黙ってたんだよ。ごめん。
 あ、あとこの事Oには黙っとこうな。あいつマジでこういうのダメだから」
というわけで、O君はこの事を知りません。
映像を見たのもU君のみで、私に真相を知る方法は無いのですが、私の中の怖い話ランキングでは最上位です。
長文失礼しました。

327: 本当にあった怖い名無し 2006/07/28(金) 00:46:27 ID:8cW0cmaLO
>>323
俺も趣味のツーリングで撮影した時そーいう事何度か体験したし、やばい時はDVCの液晶モニター(撮影中)にモロ幽霊が写って消えてくなんて事があった(ホテルか民宿に泊まり、翌日にはその付近の寺でおはらいしてもらう&必ず怒られるって事もよくある)。

336: 本当にあった怖い名無し 2006/07/28(金) 02:03:29 ID:F8LSbrYp0
【古着屋】

何年か前。
古着屋さんでコートを試着した。
袖を通して着てみると、意外に似合うような気がした。
「りょうじのコート着ないでよ!」
突然ヒステリックな女の声が聞こえた。
俺の目の前のすがた身鏡に、俺の腰ぐらいから女がしがみついてた。
うわっ!
と思って、試着室から転げ出ると、店員さんが驚いて俺のほうを見た。
恥ずかしいとか、そんな事はそのとき思いもしなかった。
女がいたほうにびっくりしたから。
でも、コートにしがみつく女はいなかった。
恐る恐る試着室のカーテンの中をのぞいてもいなかった。
俺はコートをあわてて元のあったところに並べ直して、すぐその店を出た。
しばらく怖かったけど、あの時以外あの女は現れてない。

で、俺は中古品が怖くなって、古本さえも買えなくなってしまった。

あんなり怖くなかったらゴメ

339: 本当にあった怖い名無し 2006/07/28(金) 02:49:13 ID:8cW0cmaLO
>>336
の話からすると、そのコートに取り付いてる女の生き霊か、残留し念っぽいね。
物には魂が宿る(代表的なのは髪が延びる人形、有名な百鬼夜行等)というけど、これは嫌だな
確実に呪われそうな勢い
364: 本当にあった怖い名無し 2006/07/28(金) 14:03:21 ID:/oR/xEqWO
【お化けトンネル】

数年前の話。

『お化けトンネル』ってのが近くにある。
夜中に友達三人と遊んでいる時に、そこへ今から行こうという話になった。
俺は数日前に行ったばかりだったので気乗りしなかったが、AとBが盛り上がってるので、仕方無し行く事に。

やがてT字路に差し掛かり、左へ行けば目的のお化けトンネル。
しかし、若干霊感のある俺(一時期、かなりあったが、何故か衰えた)は、このT字路を右に行ってすぐの所にある廃墟(おそらく何かの会社だった)の方が“いる”事に、数日前に行った時に気付いてた。
この時、何か変な予感がした。何となくこの後起こる事が予想出来た。
Aが運転してたんだけど、ホント何となく、『帰りは俺が運転しよう』って思った。特にAは一番ビビリだったから。

お化けトンネルに付いたが、結局真っ暗なだけで何事も無く、タバコ1本吸って、さぁ帰るかって事になった。

俺は運転席に乗ろうとするAに『いいよ。帰りは俺が運転するよ。』と言った。
Aは『えっ?何で?まだ眠くねーし大丈夫だよ?』と言ったが、俺は『いいよいいよ、何か悪いから』と言って、半ば無理矢理運転を変わった。

少し車を走らせたら、車を追い掛けてくる火の玉(というか、電池切れかけの懐中電灯みたいな弱い光)がルームミラーに映った。
助手席のBは気付かなかったが、後部座席に乗っていたビビリのAは即座に気付き、大騒ぎした。

A『は、早く!もっと飛ばせ!』

俺はAが何故そんな事を言うのか知っていたので、黙って加速した。
Aが『うしろ!うしろ!』とか言うからBも気付いて飛ばせと騒ぐ。
例のT字路が近くなった時、ブレーキをかけ減速する。ビビリのAは後部座席から俺の髪を鷲掴みにして

『お前マジ何やっ◎××△%※>>0?!!』

と半狂乱。

365: 本当にあった怖い名無し 2006/07/28(金) 14:05:24 ID:/oR/xEqWO
その瞬間、車の後ろを着いてきてた光が、リアのガラスを擦り抜けて、スーッの車の中を通って、フロントガラスを擦り抜け、車の前に出て、消えた。

Bは、生首だった、とか言ってたが、俺はよく見てなかったので知らん。

そのままT字路に差し掛かり、右に曲がって、来た道を帰った。
例の光(Bが言うには生首)が消えた少し先には廃墟があって、そこから信じられない数の霊が、こっちを見てるのが見えた(と、言ってもそこまで霊感無いので、居るのは分かるけどこっちを見てるのかどうかまでは分からないが、そう感じた)。


数日前に来た時は昼間だったので、そのT字路を真っすぐ行くと、廃墟の目の前(実際には斜め前あたりかな?)に、結構深めに開いてる穴があるのを知ってたんだよね。多分下水管工事か何かの。田舎道だから、封鎖とかしないで、看板立てただけで放ったらかしになってたんだよ。
落ちても死にはしなかっただろうけど、車はオシャカだっただろうな、って感じの深さ。

Aがあのまま運転してたら。。と思うと怖かったなぁ。

391: 一、 2006/07/28(金) 22:51:16 ID:C+FpdjMT0
【妹のカナ】

私の父方の祖父は今年で齢90近くになるが今でも現役の漁師だ。
年一度、盆に九州の祖父の家に遊びに行った時は、
祖父と一緒に沖に出て釣りをするのが今でも恒例になっている。

私が小学5年の夏休みに、初めて祖父の家に遊びに行った時のこと。
釣りをしようと祖父の舟で、二人だけで朝方の5時に港を出てとっておきの漁場に向かう。
数十分して漁場に着いたので舟のイカリを降ろし、仕掛けを作って海に竿をおろす。
早起きしたせいかうつらうつらと眠たくなってきた私は、
祖父に「何か面白い話しをしてくれない?」とお願いした。
祖父は「うーん・・・」としばらく考えて、ハッと何か気付いた様子。
日焼けで真っ黒な顔をしわくちゃにして、ワハハと笑いながら言った。
「こんな話があるんだ」

祖父がまだ20歳そこそこで親父と一緒に漁してた時のこと。
その頃は大正・昭和初期で漁師達は品粗な小型エンジン船で沖に出て漁をしていた。
ある日、祖父の父が目の病が酷くなり病院に行くことになったため、
祖父が1人で漁に出ることになった。

392: 二、 2006/07/28(金) 22:53:00 ID:C+FpdjMT0
漁場へ付いていつものようにイカリを降ろして準備を始めたところ、
船首前方の10M程先に何かプカプカ浮かんでるのに気付いた。
よく目を凝らして見ると、それは土左衛門だった。

今の世なら大騒ぎになるけどあの頃はホトケさんの数が結構多かったため、
それ程大騒ぎすることはなかったと言う。
それにこの地域の漁師の間には水死体を「オエビスサン」といって、
豊漁をもたらす神様として祀る信仰があり、
身元が分からないホトケを引き上げた漁師は村の道の辻に埋めて、
その上に塚を立てて弔っていた。

そんなこともあって、祖父はホトケさんを決まり通りに舟の左舷から引き上げる。
見るに耐えない姿で土色でブクブクに膨らんだ体、服もボロボロ。
当然身元など分かるわけがない。ただ、来ている着物や背丈から言って男のようだ。
さすがにこのままホトケさんを舟にあげたまま漁を続ける訳にはいかないので、
港へ帰ることにした。

393: 三、 2006/07/28(金) 22:54:45 ID:C+FpdjMT0
よっこいしょとイカリを舟に引き上げようした。
ところがイカリが重たくてなかなか持ち上がらない。
ここら辺りは砂地なので岩に引っかかることはない。
不思議に思った祖父は服を脱いで褌一丁で海に飛びんだ。
イカリを見ると、何か絡みついている。
近くまで潜ってみると、ようやくそれが何か分かった。
女の髪がイカリに引っかかっていた。勿論、女はホトケさんである。
着物もボロボロで、長い髪の毛が唯一ホトケさんが女だとわかる材料だ。
これはさすがに気味が悪かったが、このまま置いて帰るのも申し訳ないと思った祖父は、
この海中の女を引き上げて舟に乗せ、そして港へ引き上げた。

港に帰ってくると、仲間の漁師から「大漁だな」とからかわれたりしながら、
この顔に見覚えのある奴はいないかと村中聞いて回った。
結局、このホトケさんたち2人の身元は分からない。

394: 四、 2006/07/28(金) 22:58:29 ID:C+FpdjMT0
しょうがなく、祖父は自分の家族でこの二人をオエビスサンとして道辻に埋めることにした。
着衣を脱がして装束に着替えさせる際、
男の着衣から鉄製の薄くて小さな箱があり、
中から一枚の紙キレが綺麗な状態で出てきた。
どうやらこの男は心中で海に飛び込んだらしい。
紙には心中相手の女に対する気持ちが書かれていて、
「愛してる」とか、「生まれ変わっても一緒にいよう」などと、
読んでるこっちが恥ずかしくなったそうだ。
そしてもう一つ気付いたことがある。
男と女の首のうなじの辺りに入れ墨が彫ってあった。
それは両方とも同じ入れ墨で、薔薇の模様だった。
「これはもしかしてと・・・」祖父は家族と相談した結果、
二人を一緒の塚に祀ることにした。
その後、豊漁はこれといって続かなかったけれど、
祖父の嫁、つまり私の祖母が子供を身籠もったことで一家は大喜びして、
これもエビスサンのお陰だと、暫くは塚にお供えを欠かさなかったそうだ。

395: 五、 2006/07/28(金) 23:00:43 ID:C+FpdjMT0
何か怖いような目出たいような変な話だというのが、話を聞いた直後の私の感想だった。
祖父は「どうだ、怖かったろう」とクシャッとした顔を余計にしわくちゃにしながら笑った。

暗くなったので港へ戻った。
家に帰ると仏壇と神棚に今日も無事に帰ることができましたと祖父と一緒にお祈りする。
その時、ふと気が付いたことがある。
祖父の父と母の遺影の他に、後ろ側に1人のおかっぱ頭の女の子の写真があった。
「この人誰?」祖父にと聞くと、「娘だよ」という。
はて、その時まで父に姉妹がいたなんて聞いたことがない。
私の不思議がってる顔をみた祖父が説明を付け加えてくれた。

「この子は私の娘で○○(私の名前)のお父さんの双子の妹だよ。
首の裏に二人ともに大きなホクロがあるんだ。」
そういって祖父はまたワハハと笑った。

398: 六、以上 2006/07/28(金) 23:27:45 ID:C+FpdjMT0
その後、父親に確認したところカナという妹がいたことは間違いないらしい。
病気でまだ10歳も行かないうちに病気で亡くなったそうだ。
父に恐る恐る首のホクロについて聞くと、
「ああ、そういやあったな。でも双子だから当たり前だろ」と言われた。
それはそうだ、双子なら同じ位置にホクロがあるのは不思議ではない。
ただ、私は祖父の話を聞いたためか、どうも気味が悪い。
夜中に、懐中電灯を持って祖父の言っていた塚にやってきた。
そこには大夫風雨に晒された大きな丸い石が置いてあった。
そして電灯で照らしてみると、そこに二人分の名前が彫ってある。
ハッキリとは読み取れないが、
そこには私の父の「政次」という名と、父の死んだ妹の「カナ」が刻んであった。

結局、怖くて父にも祖父にもこれ以上この話はしていない。
今でも盆に帰ると、私はふらっと何かに誘われるようにこの塚に来て手を合わせている。

401: 本当にあった怖い名無し 2006/07/29(土) 00:09:14 ID:pfkhqDyL0
>>398
いやお父さん、双子と言っても性別が違うなら二卵性の筈。
普通の兄妹と同じく、ホクロの位置まで一緒というのは珍しい。

そう言えば俗説で、男女の双子は心中して死んだ恋人の生まれ変わりだと言うよね。

404: 本当にあった怖い名無し 2006/07/29(土) 00:31:29 ID:l82ka9iq0
【真っ黒な人】

朝の五時ごろ。
俺は誰かに肩と腕を揺すられて眼が覚めた。
こんな時間になんだ と思って俺を掴んでいるやつを見た。
見た瞬間、凍りついた。
そこには、真っ黒な人がいた。頭には眼も口も鼻も無く、
ただただ無言で俺をゆすり続けている。
おれは反射的に腕と肩を振りほどこうとしたが、急に身体が動かなくなった。
まぶたも閉じられない。そのため、俺はその真っ黒な人を見続けることになった。
どれくらい経っただろう。ベッドのギシギシする音が部屋にこだまする。

変化がおきた
今まで何も無かった顔に、三つ切れ込みが入り、眼と口らしきものができた。
眼はまつげなど無く、眼球だけがこちらを見ている。
口は、 笑っている。 白い歯をむき出しにしながら、ニタニタと笑っている。
それでもまだ俺を揺すっている。眠っている人を起こすように。

結局、母が9時になって部屋の扉を開ける瞬間までその黒い人は
俺をゆすり続けた。地獄のような数時間だった。
腕と肩には、少しあざが残っていたので、夢ではない。

いったいなんだったんだろう。
今のところ、身内に不幸などはありません
ぜんぜん怖くねーじゃねーか!!って思う人は、想像してみて下さい。
得体の知れないものに何時間も身体を触れられ、ゆすられ続ける時の恐怖を。
少なくとも俺は死ぬほど怖かった。

407: 本当にあった怖い名無し 2006/07/29(土) 01:27:57 ID:/kzSKvmm0
>>404
この世の者でない何かがおまいに、この先悪いことがあるから気を付けろよ、と知らせているのかなとも思ったが、
ニヤニヤ笑っているという点で違う気がするな。怖い。

俺は寝ていると時々、「ガァーーッ!」とか「ギャーーン!」というような耳元の爆音で目が覚める。
びっくりして起きると、いたって静かな部屋なんだがね…

456: たぴおか 2006/07/29(土) 14:37:36 ID:EpdpyImq0
【御神木】

俺の体験した中で一番怖かったことをひとつ。
言っとくけどマジ話だから。

俺の家は神社につながる道の入り口辺りにあって、
その神社には樹齢300年ぐらいの立派な御神木が生えている。

俺が中学2年のころ夜遅くまで漫画を読んでいたら神社のほうから
釘を打つような音が聞こえてきた。
時間的には2時半ぐらいだったと思う。俺はこれはあの丑の刻参りでは?
と思い怖くなり即座に布団に飛び込んでその音を聞いていた。
20分ぐらいだかその位たって音は止んだ。
俺はその間中布団の中でガタガタ震えていた。

457: たぴおか 2006/07/29(土) 14:38:42 ID:EpdpyImq0
次の日の朝、学校へ行く前に神社へ行ってみるとやはりそこには
御神木に打ち付けられた藁人形があった。
俺は昨日あった出来事を親に報告し学校へ行った。
学校から帰って来て神社へ行ってみると、藁人形はなくなっていた。
俺は親か誰かが撤去したのだろうと思って、少し安心した。

しかし、その日の夜また釘を打つ音が聞こえてきた。
俺は黙ってその音をずっと聞いていた。

次の日俺が学校でこの事を話すと

「じゃあ今日お前んちに泊まってどんなやつがやってるか見てみようぜ」

ということになり、俺と友達2人の計三人でどんなヤツがやっているのか観察することになった。

458: たぴおか 2006/07/29(土) 14:39:22 ID:EpdpyImq0
その日の夜、俺たち三人は神社の藪の中に潜みそいつが来るのを待った。
張り込み開始から30分くらいたったころ、手に金槌を、胸に藁人形を抱えた女が現れた。
その女は丑の刻参りによくあるような格好ではなく、普通の格好をしていた。
辺りには街灯もなく、藪からの観察ということもあり顔は良く見えなかったが、
なんとなく全体から不気味な様子が漂っていた。

女は御神木の前まで来ると、金槌を振りかざし一心不乱に釘を打ち始めた。
辺りにコーン、コーンと不気味な音が鳴り響く。
3人とも無言でその様子を眺めていたが友人の一人が耐えられなくなったのか
帰ろうと言い始めた。

459: たぴおか 2006/07/29(土) 14:40:08 ID:EpdpyImq0
俺ももう限界に近かったので、それに同意し3人ともなるべく音を立てないように
その場を離れた。
しかし、俺が枝を踏んでしまったのか辺りにパキッという音が響いた。
俺がとっさに女のほうを見てみると、こちらのほうを見ている。
俺たちはもうなりふり構わずその場から全力で逃げ出し、家に飛び込んだ。

俺の部屋の窓からさっきまでいた場所を見てみると、女が俺の家のほうを凝視していた。
俺たちは恐怖で一睡もできず、あまり言葉も交わさないまま朝を迎えた。

まだ女はいるかと窓から外を見てみると、女はもう消えていた。
俺は安心して、友人たちを送るために玄関まで行くと

そこには一体の「死」と書いた藁人形が置かれていた。

517: 本当にあった怖い名無し 2006/07/29(土) 21:20:41 ID:cIZZFMlu0
【ハサミ】

高校の修学旅行での恐怖体験

沖縄のある有名ホテルに宿泊したのだが部屋に入ると壁には茶色い血のような染みがあり
洗面所には髪の毛の絡まったヘアピンが落ちていたその部屋はなんとなく空気が重く気持ちが悪かったが
疲れていたこともあり23時頃就寝した。すると夜中に【ゴ~ン、ゴ~ン】と鐘をつくような音がしたかと
思ったら金縛りにあった。しばらくすると部屋の隅に人の気配がしたのでおそるおそる目を開けてみると
20~30歳位の女が右手にハサミを持ち自分で目を何度も突き刺していた!!!
流れ出る鮮血しかし女は止めようとはしない。恐怖で目を閉じようとしたが意思とは関係なくその姿を
凝視し釘付けになっていた。やがて女はこちらに気が付くと四つんばいになり近寄ってきた
鼻と鼻がくっ付く位の距離まで来るとその女はニヤッと笑い『お前見えるのか』と言った
その瞬間意識が遠のき気が付けば朝になっていた・・・
私は夜中の出来事が夢か現実か分からなくて混乱していたがブラッシングでもして落ち着こうと机の引き出しを開けた

しかしそこにはヘアブラシではなく夜中に見たハサミが置いてあった!!!


555: 5-1 2006/07/30(日) 02:27:02 ID:cAGuBicN0
【神社でやった…あること…】

俺には、幼馴染の女の子がいた。
家も近くて親同士の仲も良く、俺とその子も同い年ってこともあって
小さいうちから一緒に遊んで(遊ばされて)た。

まぁだいたいそういう関係ってのは、歳をとるにつれて男の側が
気恥ずかしくなって疎遠になってくものだけど、例に漏れず俺も
そうだった。小学校の高学年ぐらいになると、道ですれ違っても
「よう」
「やあ」

ぐらいのあっさりした関係になってた。

で、中学2年のときの夏休み、その子が突然、うちに来た。
とうもろこし持って。
たぶん、向こうの親に、うちに届けるように頼まれたんだろう。
俺はそう思ったし、向こうもそんな雰囲気だった。
あいにくその時、うちの親は外出してて、俺一人だった。
とうもろこしもらってハイさよなら、ってのもなんだかなー、と
子供ながらに気を利かせて「あがってく?」と彼女を家に入れた。

麦茶を出して、まぁあたりさわりのない会話をした。担任がどうとか
夏休みの宿題がおわんねーとか。だんだん打ち解けた雰囲気になって
きた時、彼女が不意に「今度○○神社行かない?」と言い出した。

556: 5-2 2006/07/30(日) 02:28:29 ID:cAGuBicN0
○○神社は、うちから自転車で10分ぐらいのところにあって、
周りが木々で囲まれてて昼でも薄暗い、用がなければあんまり入り
たくないところだった。当然俺は「え、なんで?」みたいな感じで
聞き返した。そしたら彼女は「あ、怖いんでしょ。」と、ちょっと
馬鹿にしたような顔で笑いながら俺をみてきた。
そーなると、「そ、そんなことないやい!」的なノリになり、まぁ
結果的に彼女の術中にはまってしまったわけで。
さすがに夜は怖いんで、何とか理由つけて(夜は家族で外食するから、
みたいなバレバレの嘘)、次の日の昼間行くことにした。

で、当日。現地集合ってことで、俺が神社に着くと、彼女はもう
着いてて俺を待ってた。真っ白いワンピースと真っ白い帽子。
普段絶対しないカッコで、恨めしそうに石段に座ってた。
「おっそーーい」
昨日とはうって変わってフレンドリーな第一声をもらいつつ、
神社の前まで二人で歩く。石段を登る途中、彼女は俺にいきなり
「○○君は、霊って信じる?」と聞いてきた。



557: 5-3 2006/07/30(日) 02:29:20 ID:cAGuBicN0
普段しないようなカッコで、人気のない神社に誘われ。
多少なりとも別のことを想像してた俺は、安心半分、がっかり半分
(幼馴染とはいえ、目がおっきくてちょっと釣り目で、猫みたいな
感じのかわいい子だったからちょっとがっかり)ぐらいの気持ちで
「信じるわけないじゃんw」と即答。

「じゃあ、今日で信じるようになるかもよ?」ととんでもない
事を言い出す彼女。
「私、霊とかそーいうの、好きなんだ」おいおい電波ですか。
「会いやすいように、白ばっか着てきたんだ」そーゆーことですか。

唖然としながらとうとう神社に到着。快晴ならまだしも、ご丁寧に
石段を登り出したあたりから曇り出し、嫌ーな暗さの神社一帯。

「じゃあ始めようか?」大きな目を更に大きく開いて、彼女が笑う。
彼女が言うには、神社の周りを二人が取り囲むように走って回る。
二人の合流地点で、すれ違いざまに霊が見える、といううわさが
あるらしく、実験の相手を探してたんだと。

「1周ぐらいだと見えるかどうか微妙らしいんだけど・・・」
けど何ですか。

「8周回ると、二人とも連れて行かれちゃうんだって」
勘弁してくれ。

558: 5-4 2006/07/30(日) 02:30:08 ID:cAGuBicN0
とはいえ、男と女、幼馴染、同い年。断れない条件は揃っている。
引いたら負けだ。という心理には勝てず、結局やることに。

神社の入り口を出発点に、互いに時計、反時計回り。ちょうど
神社の裏に松の木が生えていて、そのへんが合流地点となる。

「行くよ・・・よぉーい、どんっ!」なんでそんなに明るい。

内心半ベソ状態で走り出す。神社の脇を抜け、松の木へ。
反対側から彼女が走ってくる。手を振ってるし、笑ってる。
周りには何も見えない。霊の姿なんてどこにもない。
彼女とすれ違いざま、彼女の「全然(見えない)」という
声だけが聞こえた。1周目はつつがなく終了。

そのまま2周目、3周目に突入。1周目で何も見えなかったことも
あり、俺も心に余裕ができ、向かってくる彼女に手を振ったり、
「いねーじゃん!みえねーじゃん!」と笑いながら叫んだりしていた。

対照的に彼女は、2周目、3周目と数を重ねるごとに笑顔が消え、
すれ違うときも無言になっていた。

「このぶんだと、8周したって全然おk」
そう思いながら迎えた7周目。彼女が俺とすれ違う瞬間、


強烈なラリアットを俺にかました。

560: 5-5 2006/07/30(日) 02:33:22 ID:cAGuBicN0
不意の急襲に喉をやられ、悶絶する俺。
彼女は苦しむ俺の手を強引に引っ張り、「早く!」と神社から逃げるように走り出した。
わけもわからず一緒に走る俺。石段を下り終え、止めた自転車もそのままにして更に走る。

神社が見えなくなったあたりで、彼女はようやく足を止めた。

喉の痛みと走ったあとの息切れが収まり、ようやく彼女に文句を言った。
「何でラリアット???」

彼女が答える。「見えてなかったの?」

は、何がですか?別に何も、と答える俺。彼女は首を振りながら

「○○君の後ろ、2周目あたりから手とか顔とかが追いかけてきてたの。
 だんだん数が増えてって・・・7周目には○○君に絡みついてた。
 ○○君がそんなだったから、8周目はやめとこうと思って。」

もし8周してたら・・・ と俺がつぶやくと同時に、俺の背後から小さく

「ちくしょう・・・」呻くような声がはっきり聞こえた。

その声を聞いたかどうだか、彼女は
「私はともかく、○○君はやばかったね。家帰ったら、背中みてみな?」と、笑った。

彼女に言われるまでもなく、帰ったとたん、母親に
「あんた、どーしたのその背中?」

どーしたもこーしたも、シャツには手形がびっしり。
その一件以来、彼女にはいろいろと協力をさせられている。

563: 本当にあった怖い名無し 2006/07/30(日) 02:43:29 ID:tgf9ZR7l0
>>560
もう怖すぎ
でも、青春の1ページみたいなさわやかさが怖さを緩和させてくれる
文書もすごく読みやすい
でも、本当の話じゃないですよね?
彼女とのその後も書いて欲しい